コロナに殺されないために必要な事!

2022/10/15

 今日は「東大微生物博士が教えるーコロナに殺されないたった一つの方法」という本からの情報紹介です。かなり刺激的なタイトルだったので大いに興味をそそられました。内容は蒼野としても納得できることも多く、参考にできると思いましたのでご紹介いたします。

 コロナであっという間になくなる人はどうして亡くなるのかご存じでしょうか? サイトカインストームという言葉を聞かれたことがあると思います。元々の病気があって、コロナが引き金となって2次的に亡くなられる方でなければ、ほとんどの方が身体の中で起こる免疫の暴走によって重症化し、そして亡くなられているのです。

 ウイルスが体内に入ってくると、まず自然免疫が発動します。自然免疫が強ければ、ウイルスには感染しません。無症状で済みますし、他人にうつす事もないのです。この免疫を司る細胞がナチュラルキラー細胞と、マクロファージです。日頃からナチュラルキラー細胞を活性化しておくことが重要なのです。

 しかし加齢によってナチュラルキラー細胞活性は減少してしまいます。20歳がピークで、60歳を超えると、20歳の時の1/5にまで減ってしまうそうです。高齢者の感染が危ないのはこのためです。ストレスでも激減しますし、激しい運動でも下がります。オリンピック選手は風邪をひきやすいといいますよね! 逆に笑うと増加します。またがん細胞までも殺してくれます。

 ウイルスがこの自然免疫の壁を突破すると、獲得免疫で対応する段階になります。今まで感染したことのないウイルスであれば、7日くらいで、そのウイルスに特異的な免疫が体内に形成され、抗体や炎症性サイトカインという物質が作られます。これらがウイルスやウイルスが感染した細胞を殺してくれるのです。

 しかし炎症性サイトカインはウイルスだけでなく、周囲の正常細胞も傷害してしまいます。免疫がコントロールできずに、サイトカインの嵐が起こってしまうと、そこらじゅうの正常細胞が死んでしまうのです。これが肺で起こると取り返しがつきません。肺胞がやられ、間質性肺炎となり、酸素が取り込めなくなります。エクモをつけても戻らず、殺されてしまうのです。

 この状態にならないためには、免疫の暴走を抑える必要があります。免疫暴走を抑えてくれる細胞が制御性T細胞(Tレグ細胞)です。Tレグ細胞は感染組織の修復にも関わってくれる、とても重要な細胞なのです。ナチュラルキラー細胞とTレグ細胞が活性化出来ていれば、コロナにも罹りにくいし、罹っても重症化せず、ただの風邪にしてしまうことが出来るということになります。

 また免疫の調整が上手くいかないことで起こる病気も、現代には溢れています。攻撃する必要がない自らの身体に、免疫が反応しないようにする作用が免疫寛容です。Tレグ細胞はこの免疫寛容を司っています。免疫が高まると体内の炎症も増加してしまいます。

 自己免疫疾患や、炎症によって起こる疾患も、Tレグ細胞が元気で活性化していればなりにくくなります。病気の種類で言えば、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、関節リウマチ、多発性硬化症や膠原病などは免疫異常、免疫の亢進が原因となります。

 また炎症によって起こる潰瘍性大腸炎や脳の炎症が関係するうつ病、パニック障害、自律神経失調症や発達障害、睡眠障害やパーキンソン病なども好転する可能性があります。ストレスも脳に炎症を起こすため、Tレグ細胞が元気なら、ストレスに強くなるのです。

 実はナチュラルキラー細胞とTレグ細胞を同時に活性化する方法があります。これは腸内フローラの中の酪酸菌を育てることで達成できるのです。酪酸菌を育てる一番のエサがフラクトオリゴ糖です。オリゴ糖にもいろいろあるようですがフラクトオリゴ糖を摂取すると、速攻で酪酸菌が増加するようです。

 腸内フローラの重要性については散々書いてきて、また酪酸菌が重要という話も書いてきたのですが、免疫にここまで影響するという話は、蒼野も初めて知りました。フラクトオリゴ糖を摂取すると、臭いのないおならが増え、便通が整い、アレルギー症状が軽くなる人が多いようです。

 じゃあビフィズス菌や乳酸菌はどうなのと思われる方もおられるかと思うのですが、ナチュラルキラー細胞とTレグ細胞に作用するのは酪酸菌だけのようです。赤ちゃんは出生時、母親の腸内細菌を受け継ぐのですが、産まれてすぐ、まず腸内で大腸菌が優位になります。

 続いて母乳に含まれるミルクオリゴ糖類によって、ビフィズス菌が90%を占める状態となります。ビフィズス菌が作る乳酸と酢酸によって、腸内が酸性となり、他の細菌は発育できなくなります。これは他の哺乳動物も一緒だそうです。

 離乳食が始まると、急速にビフィズス菌の割合は低下し、今度は酪酸菌が増加し、免疫の維持に関わるようになるそうです。しかし腸内フローラを根こそぎ殺してしまう方法があります。それが抗生物質です。免疫力を低下させ、炎症の抑制を邪魔する抗生剤を、たびたびのむ習慣だけはやめてほしいと思いますし、子供に飲ませるのにも慎重になりましょう。

 3日前にも書きましたが、本当に抗生剤の安易な使用は、控えた方が良いと感じます。重症な細菌感染症の時には確かに必要ですが、ウイルスには効かないため、風邪の時には飲んではいけません。抗生剤使用に関しては、学会でも自粛が訴えられていますが、未だに医師が安易に処方していることも多いため、もっともっと啓蒙が必要な分野だと思います。

 さて酪酸菌を増やす腸活についてです。酪酸菌を増やす、フラクトオリゴ糖を豊富に含むのは、キク科の野菜である、ごぼうやキクイモ、ヤーコン。そしてネギの仲間の、ネギや玉ねぎ、ニンニクなどになります。量としては1日にごぼう半本+玉ねぎ1個とのことです。毎日そんなに食べられないよという方は、サプリメントが便利です。

 フラクトオリゴ糖で探しましょう。ガラクトオリゴ糖・乳果オリゴ糖・ビートオリゴ糖は主にビフィズス菌を増やすもので、酪酸菌を増やす効果は少ないからです。イヌリンも酪酸菌を増やしますが、フラクトオリゴ糖の方がより効果が高いようです。普通に売っているシロップタイプなどのオリゴ糖は、ラクトオリゴ糖以外の成分が半分以上を占めているため、粉末タイプで、フラクトオリゴ糖が95%以上含有されている商品をゲットしましょう。

 この本の著者が携わって販売している『長沢オリゴ』は、ページを見ると、アレルギーに有効だったとのレビューが多いです。少し高めですので、お手頃価格のNICHIGAの「フラクトオリゴ糖 天然チコリ由来」は97.5%含有で良さそうです。蒼野も早速買ってみようと思います。1日10~30gの摂取が勧められていました。

 酪酸菌の他にも、長寿の奄美諸島のお年寄りに見られ、魚を食べたり、運動したりすると増加する酪酸産生菌であるアッカーマンシア菌も、重要な菌です。特に腸の内皮細胞を強くしてくれるので、リーキーガットを防ぎ、体内炎症、アレルギー疾患を予防してくれるのです。この菌にもフラクトオリゴ糖は有用です。また以前書いた酪酸産生に有用なプレバイオティックスとして、グアーガム分解物もあります。蒼野はどちらも使ってみようと思います。

 ウイルスはどんどん変異するため、ワクチン開発とのイタチごっこになっている現在、やはりそれぞれの免疫状態を良好に保つことが、根本的な問題解決になるはずです。フラクトオリゴ糖、皆様も試してみませんか?

参考書籍: 

コロナに殺されないたった1つの方法 東大の微生物博士が教える [ 小柳津 広志 ]
価格:1430円(税込、送料無料) (2022/10/15時点)楽天で購入

フラクトオリゴ糖:

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