次のコロナワクチンは打つべきか、止めるべきか!?

2022/11/22

 今日は周囲の人にもよく聞かれる質問に対して、蒼野が調べてわかる範囲の情報としてお伝えし、どうするのか考えて頂きたいと思います。「次のコロナワクチンは打つべきか、止めるべきか?」という質問です。

 まだ分からないことが多く、答えが出せないというのが現在の真実であり、蒼野の結論なのですが、とりあえず自分が打つか打たないか決めないといけないので、蒼野なりに情報を集めてみました。コロナの情報は玉石混交であり、感情に訴えたり、商業に繋げようとするものも多いため、国が発する情報を中心に集めてみました。

 後出しジャンケンでは無いですが、ワクチンを打たないでコロナに罹り、後遺症が残ってしまった人や、家族を亡くした人にとっては、ワクチンは打つべきだと思う人は多いでしょうし、ワクチン接種で長いこと調子が悪くなったり、元気だった子供が死亡したというような経験をされた方は、ワクチンさえ無ければ、と思うのは当たり前だと思います。

 まずは現在使われているコロナワクチンのお話です。これは今まで人間に使われたことの無かった種類のワクチンであるというのが、恐ろしいところです。歴史上最初に発見されたワクチンは、弱毒ワクチンです。天然痘に似た牛痘という牛の病気があるのですが、乳搾りをする人は牛痘がうつって手に水痘が出来ます。

 牛痘に一度罹った人は、2度と牛痘にかかることはなく、天然痘にも罹りにくいと言う話を聞いたイギリスの医師ジェンナーは、牛痘患者の水疱の液を、健常な人に接種し、軽い牛痘を発症させると、その後ヒト天然痘の液を接種しても発症しないという実験を成功させました。弱毒ワクチンの発見です。おかげでその200年後、天然痘は根絶することになりました。

 少量のウイルスを身体に入れると、免疫が応答し、臨戦体制を整えるため、その後同じようなウイルスが身体の中で増殖しにくくなるのです。副反応として一旦病気を軽く発症させる必要があるため、人によってはその病気の症状が出てしまいます。麻疹や風疹、水痘、BCG、おたふく風邪などはこのワクチンです。

 その後病気の症状を起こさないように、ウイルスをホルマリンなどで不活化して接種する不活化ワクチンが登場しました。また1970年代からは、ウイルスと同じ成分のタンパク質を人工的に作って、身体に直接打つことで、免疫系を刺激する組み換えワクチンの技術も進んできました。現在、主に臨床で使われているのは、これらのワクチンです。

 不活化ワクチンは生きているウイルスに比べて、免疫反応が弱く、効果が長く続かない傾向にあったため、ワクチンと共に投与して、免疫反応を強く起こさせるアジュバントが開発され、現在のインフルエンザや百日咳、破傷風、ヒトパピローマウイルス、肺炎球菌、B型肝炎などのワクチンに応用されています。

 例えば、インフルエンザワクチンは鶏の卵で、ウイルスを増やし、それを集めてホルマリンで殺し、アジュバントを加えて製品化します。作るのに時間がかかるのと、作る量も限界があり、量産が難しいのが問題です。そしてその効果も不活化ワクチンですので限りがあります。インフルエンザのワクチンが不足する年があるというのは聞いたことがある方も多いのでは無いでしょうか?

 新型コロナウイルスに対するワクチンは、急を要しました。感染力は強く、あっという間に世界中で流行したため、簡単に量産できるワクチンが必要になりました。今までのワクチンでは対応できなかったのです。

 理論的にはウイルスの設計図の一部を、我々の細胞に届けて、ウイルスの断片を作らせることにより、我々の免疫系が刺激され、ウイルスを撃退する体制が整うことは分かっていました。ウイルスの設計図であるDNAやmRNAを使う、核酸ワクチンの実用化が見切り発車となってしまいました。核酸ワクチンは、製造工程が少なく、コストも安く量産できます。薬剤の管理も容易で、世界中に流通させることも可能でした。コロナに対抗するにはこれしか無かったのです。

 コロナ前に、実用化には後20年かかるだろうと言われていた核酸ワクチンは、安全性や効果の確認もそこそこに、動物実験も行われないものも含めて、人体に投与されることになりました。その本当の結果は、長期間観察しなければ全く分かりません。多くの人の命を救うために、細かい事は、全部後回しになっており、ある意味世界全体で人体実験が行われているようなものなのです。

 しかし確かに効果は絶大でした。コロナウイルスの致死率は、初期型の場合インフルエンザの100倍と言われていました。ワクチン接種が進むことと、患者数が増えたこと、コロナ株の変異弱毒化により、ここ2年半で死亡率は全世界で96.8%低下しました。ワクチン接種率が上がった日本では新型コロナ致死率は98.4%低下し、インフルエンザの致死率0.05-0.5%に近付いているのです。

 しかし多くの人にワクチンを打ったため、現時点では因果関係ははっきりしないものの、ワクチン後に重篤な副反応がでた可能性がある事象も出てきています。徐々にデータは集められていますが最も重篤な死亡例に関しては、2022年10月までのデータで、接種100万回当たり、ファイザーが6.9件、モデルナが2.6件、アストラゼネカが8.5件となっています。

 ワクチンの感染予防効果に関しては、ファイザー製は、打ってすぐは90%前後と高いのですが、5ヶ月後には47%まで下がります。症状が強く出る発症に関する予防効果は、2回接種後4ヶ月で90%、6ヶ月で83.7%あります。モデルナも同じような推移を示しています。重症化の指標となる入院予防効果については、長く残り、時間が経っても90%以上は保たれるとのことです。

 そして最近問題になっているのは、やはりコロナ後遺症の問題です。感染時には軽症でも、その後働けなくなったり、日常生活が普通に送れなくなるような例も、感染数の増加と共に、数が増えてきています。後遺症についても考えるなら、やはり感染しないに越した事はありません。

 最近の知見では、コロナウイルスは、水ぼうそうを起こす帯状疱疹ウイルスや、子宮頸がんを起こすヒトパピローマウイルスのように、一度感染すると、多くの人の体内に長期間ウイルスが残る性質を持っていることが指摘されています。これが後遺症にも関係しているのでは無いかという見解もあります。

 未来のことは全く分からないのですが、持続感染したウイルスがきっかけで将来発癌などの別の病気につながる可能性も否定はできません。帯状疱疹ウイルスのように、疲れて身体の免疫力が下がると、体内に残ったコロナウイルスが暴れ出し、様々な不調のきっかけになる可能性もあるということだと思います。

 まだまだコロナにしても、ワクチンにしても分からないことだらけで、決断は難しいと思いますが、蒼野の私見としては、ワクチンの重篤な副反応については、理論から考えれば、感染して健康を害する確率に比べれば十分に低いように感じます。危ないからワクチンを止めろというのは、交通事故で死ぬ人がいるから自動車は止めろ、と言っているような感じがするのです。

 コロナの第8波は、具沢山のスープのように、BA5株から派生した変異株が、幾つも混在する波になることが予想されています。ワクチン接種後時間と共に、感染率は上がってしまうことは分かっているため、後遺症や持続感染のことを考えて、罹る確率を少しでも減らしたい方は、国が薦めるように、時期が来るたびに接種するのが良いと思います。

 今までの副反応がキツすぎた方とか、もう2回以上打っていて、死亡率や重症化率は下がっているのでこのままで良いですと思われる方、ワクチンの長期的な副反応がどうしても気になるという方は少し様子を見られても良いのかもしれません。将来驚くような事実が判明する可能性があり、現時点では、どちらを選んでも、ある程度ギャンブルのような面があるのは否定できないと思います。

 ということで、「打つべきか、止めるべきか」の結論は出せませんが、皆様の判断の材料になれば幸いだと思います。高齢になる程、死亡率は上がるという事実もあり、25日に5回目の接種を受ける予定になっている蒼野でした。

参考ページ:  厚生労働省 新型コロナワクチンについて 
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/effect/

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