今日は皆様も気になると思われる臭いのお話です。暑くなってくると、ワキガや加齢臭などは気になりますよね! 臭いは健康状態のバロメーターでもあるという記事を見つけたので、健康長寿のためには、臭いのチェックも行うことが重要だと思い、書くことにしました。
2020年の交通事故で、蒼野は生まれて初めて入院したのですが、退院後家族に、加齢臭が強くなったと指摘されました。自分では分からなかったので驚きました。今までほとんど指摘されたことが無かったからです。自宅でご飯を食べて、しっかり入浴し、身体を動かすようになると徐々に改善したようで、今では「お父さん臭い」と言われることはなくなりホッとしています。
蒼野は還暦過ぎですので、加齢臭が要注意です。まず加齢臭とは何かということから調べました。年齢を重ね、40を過ぎてくると、皮脂に含まれるパルミトレイン酸と過酸化脂質が増えます。パルミトレイン酸が酸化され、皮膚常在菌の作用でノネナールという成分に変化します。これが独特の臭いの元となります。
ノネナール単独では、さほど不快な臭いではないのですが、汗に含まれるアンモニアや、後述する「ミドル脂臭」の、ジアセチルとノネナールが結合すると、キツイ臭いになるそうです。汗は、汗腺で血液を濾過して作られますが、加齢で濾過機能が低下すると、ノネナールと結合する成分の多い、濃い汗になり、臭いが出やすくなるのです。
過酸化脂質が増えるのには、加齢によって身体の抗酸化力が低下し始めることが影響しています。抗酸化力が低下すると、体内の活性酸素が増加します。脂質が活性酸素によって過酸化脂質にどんどん変化するのです。そして加齢臭の原料が多くなってゆきます。
単純に言えば、過酸化脂質を増やさず、パルミトレイン酸の酸化を抑えることができれば、臭いは出ないことになります。ブログを読んで頂いてる皆様なら、ピンと来るかと思いますが、酸化は老化の原因、病気の原因ですので、加齢臭が強くなるということは、身体の酸化が進んでいるという一つのサインでもあるのです。
身体の酸化が進んでいる状態は、すなわち、癌や糖尿病や高血圧などの生活習慣病リスクが高くなっている状態です。加齢臭が強くなったら、深刻に受け止めて、生活習慣を変えるべきなのです。まずは食生活からです。
過酸化脂質は毒性の強い物質です。摂取しないことが重要です。揚げ物、特に外食やお惣菜の揚げ物は要注意です。インスタント麺、スナック菓子や揚げ菓子も酸化しています。これらは油の質も分かりません。使い古しの格安の油や、トランス脂肪酸を大量に含む安い油で、コストカットしている食品が多く出回っていることはご存じのことと思います。
そもそも揚げ物自体、どんなに新しい油を使っていたとしても、オリーブ油以外では、揚げた時点ですでに激しく酸化しています。美味しい揚げ物はやめられないため、蒼野の家庭では、揚げ物をするときには、新しい少量のオリーブオイルで揚げるようにしています。蒼野は、外食やテイクアウトの揚げ物を食べると、気持ちが悪くなるので、やはり身体に悪い影響があることを感じています。
動物性脂肪の多い食事は、皮脂の過剰分泌につながるためノネナールの原因になります。皮脂腺は毛穴に直結しているため、毛の多い部分が臭いやすいことになります。男性ホルモンは汗や皮脂腺の分泌を活発にするため、男らしく毛深い男性、そしてメタボで太った脂肪の多い男性は、特に臭いやすくなります。
女性の場合、女性ホルモンが活性酸素を抑えることもあって、若い時には臭いが出にくいのですが、更年期以降、女性ホルモンが減ると、男性ホルモンが優位になる人もいて、臭いが出やすくなります。女性ホルモンが減ると、膣内の自浄作用も低下し、菌が繁殖しやすいことから、デリケートゾーンの臭いも強くなりがちです。
食べるものとしては、抗酸化作用のある食べ物がマストとなります。加齢臭予防は、体内の酸化予防、老化予防や、生活習慣病予防に直結しています。新鮮な野菜や果物をしっかり摂りましょう。クエン酸がとれる酢の物で乳酸を抑制するのも有効です。アルコールや喫煙は、酸化ストレスがとても高いため、臭いの原因となります。
腸内環境の悪化も臭いの原因です。悪玉菌が増えて善玉菌が減ると、腸内で未消化のタンパク質やアミノ酸を細菌が分解し、アンモニアなどの悪臭物質が出やすくなります。腸の機能は加齢で衰えるため、意識して発酵食品と食物繊維を増やしましょう。精製穀物や糖質、タンパク質の食べ過ぎは腸内環境を悪化させるため、食べ過ぎないよう、偏らないように注意しましょう。
汗腺機能は衰えやすく、汗をかかない生活をしていると、濃度の濃い汗が出やすくなります。湯船に浸かり、しっかり温まる習慣は重要です。汗をかきやすくなり、血流が良くなることで、乳酸も減ります。蒼野も退院後に何度かサウナに行っているうちに、臭わなくなったと言われました。
エアコンの使い過ぎにも注意が必要です。24~25℃でも汗腺機能は衰えるので、室温は理想の27℃にしましょう。汗腺を鍛えるために有酸素運動で、汗をかく習慣も重要です。スポーツしている人は臭うイメージはないですものね! サラサラの汗ならノネナールは出来ません。
ストレスも加齢臭を強くする要因です。過剰なストレスは活性酸素を発生させ、皮脂が酸化します。そのニオイを気にすることで新たなストレスが生じる可能性もあるのです。運動を取り入れ、ストレスを上手に発散することは、加齢臭を抑えることにつながります。
加齢臭が発生する部位は「皮脂の分泌量が多い場所」です。皮脂腺の数は頭皮が一番多いです。毎日洗髪して清潔を保つのは大事ですが、洗い過ぎると皮脂が無くなり、かえって皮脂腺からの分泌が活性化して臭いが強くなることがあります。また髪の毛が痛むと、痛んだ部分に匂いが付いてしまうので優しく洗いましょう。洗髪後濡れたままにすると、雑菌が繁殖しやすくなるため、しっかり乾かしましょう。
30代半ばから50代半ばに強くなる「ミドル脂臭」についても知っておきましょう。頭の後ろから首にかけての、使い古した油のような強烈なニオイです。加齢臭と同様に、糖質過多や、運動不足、汗をかかない生活で、起こってきます。加齢臭と一緒になると、本当に迷惑な臭いとなります。
汗腺の働きが低下すると、汗の中に乳酸が分泌されやすくなります。そして、皮脂常在菌によって乳酸が分解されると「ジアセチル」という不快なニオイ成分に変わります。「ジアセチル」と皮脂の「中鎖脂肪酸」が混ざることにより、ミドル脂臭に変化するのです。
臭い対策の薬用成分の入ったシャンプーやボディソープも売られています。洗髪は夜1回。体臭は朝も、出勤前にシャワーを浴びると、ノネナール対策になります。香水は迷惑に感じる人も居られますので、ぜひ原因物質の除去から、対策してゆくと良いと思います。マッシュルームから作られるシャンピニオンエキスは消臭効果の高いサプリメントです。
臭いはすぐに慣れてしまう感覚なので、自分の臭いにはなかなか気付けません。健康のバロメーターにもなりますので、枕の臭いが強いようなら是非、生活習慣を見直してみてくださいね! 今日書ききれなかったワキガやダイエット臭に関してはまた別の機会に!
退院時は、運動不足とストレス、病院食や湯船に浸かれないことで加齢臭が出たのだろうと思います。今は大丈夫かなと、思わず自分の枕をクンクン嗅いでみた蒼野でした。
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