今日は事故からなかなか立ち直れなかった時に出会った本からの気付きをシェアしたいと思います。なんで自分がこんな事故に遭って、世界が二重に見えるようになって、力を入れるたびに頭痛がするようになってしまったのだろう。事故の後しばらくは、元々楽天的な蒼野でしたが、鬱々する日々も送りました。そんな時にハマったのが、日本一情報発信する精神科医、樺沢紫苑先生の『THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福』という本です。
脳内伝達物質の観点から、エビデンスに基づいた内容になっていて、スーッと入ってきて、その考え方を取り入れると、あっという間に、自分って幸せだなと思えるようになったのです。
幸福の考え方は3段階
まず一番基礎になる幸せはセロトニン的幸せ。これは心と体の健康の幸福、健康な時には当たり前のことなのでなかなか気付けません。失って初めて幸せだったことに気づくものです。生まれて初めての大怪我でしたが、脳機能には異常なく、歩くことも、しゃべることも、食べることも、笑うこともできる。自分って幸せなんだと思えました。そしてこれからも『健康になる努力をすることで、幸せを続けることができるんだ』と思って体作りがスタートしました。
自分を大切にする、自分が気持ちの良い状態で過ごせるためには、まず睡眠、運動、食事が大事。気持ちの良い朝の散歩、運動、睡眠、綺麗な水を沢山飲み、体に良い食べ物を食べて、ポジティブな日記をつけて幸せになるのが具体的な戦略です。皆様もまず自分の身体を、健康にしてもらうことが幸せの第一歩となります。健康な身体がなければ、他の幸せがあっても、本当の幸せは手に入らないのです。
2番目はオキシトシン的幸せ、オキシトシンはつながりと愛の幸福、これも長く一緒にいたりすると忘れがちになります。入院中から、ずいぶん家族には心配かけたことも分かりましたし、自宅に帰れて、深いつながりも感じられました。事故のおかげで自分の幸せを再認識することができました。家族やパートナー、友人を大切に、親切にして、つながり・愛を感じるときに分泌される「オキシトシン的幸せ」、をこれからも続けてゆきたいと思いました。
セロトニン、オキシトシンは今ここにある「BE」の幸福です。それに気づくことが重要ですし、それを維持し、失わないよう努力する必要もあるのです。セロトニン、オキシトシンの幸せは何度でも味わえるし、減らない幸せです。
そして最後の幸せが、ドーパミン的幸せ! 成功、何かを得る、達成することによって得られる幸福です。一般的にイメージしやすい幸せですが、落とし穴があります。ドーパミンは『もっともっと』の脳内物質です。達成してしまえば、もっと上が手に入らないとドーパミンが出なくなり、減ってゆくのです。だから簡単にドーパミンが出るお酒や薬物、ギャンブル、買い物、ゲーム、スマホなどでは、依存になりやすく、依存することで自己破綻すると、セロトニンもオキシトシンも失ってしまい、あっという間に不幸になってしまいます。仕事や成功、道楽のために、体を壊したり、家庭を壊したりするイメージです。
仕事を頑張って、成功やお金などを得るとき感じる「ドーパミン的幸せ」はセロトニン、オキシトシンの後に達成すべきものです。しかし宝くじで億のお金を手にしても、幸せを感じるのは、たった2ヶ月だそうです。日本人2万人の研究でも、世帯年収が1100万円を超えると、それ以上収入が増えても幸せはほとんど増えないそうです。
達成した時に出るドーパミンだけでは、日に日に幸福感は減ってゆくので、しばらくしか続きません。しかし結果ではなくそのプロセス、現在そこに向かって一歩一歩進んでいくことで、達成しなくても出てくるのがドーパミンです。蒼野健造も、大袈裟ではありますが、日本人の健康寿命の延伸に向かっての仕事に取り組むプロセスを楽しむことで、ワクワクしてドーパミンが出てきているのを感じています。
だからセロトニン、オキシトシン、ドーパミンが毎日感じられる日々を生きることができて、事故に遭って人生が変わった蒼野健造は、今とても幸せなのです。
幸せは気付くもの。幸せを意識的に感じることで、初めて人は幸せになれる。
参考書籍: THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福 樺沢紫苑
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