今まで何度も書いて来ている様に、皆様の健康は、皆様の生活習慣で変えられます。でも習慣を変えるのって、本当に難しいですよね。今調子が悪くなければ、今のままの生活習慣を続ける人がほとんどではないでしょうか? 今日は習慣を変える方法について、考察してみました。
まずは強い意志を持つというのは、誰でもやろうとすることだと思います。しかしこれは、続けてゆくのが難しい方法になります。意志の力は減ってゆくため、普通の人間は、エネルギー切れで持続させるが難しくなります。スクラントン大学の研究では、新年の抱負で、悪い習慣を良い習慣に変えるような誓いを立てた人の、92%が未達成であったとのことです。
また心理学者のウェンディウッドが行った有名な研究で、1日の人間の行動の三分の一から半分が習慣的なものであるとされています。甘いお菓子やファストフードがやめたい人が居たとします。太るし、健康に悪いことがわかっていても、食べれば美味しいし、我慢するのは苦しい。他の健康に良い食べ物を用意するのは面倒臭いとなると、まず変えられない人が多いです。
しかも糖質や小麦等は、中毒になっている人が多いです。食べると脳の報酬系からドーパミンが出て気持ちが良くなります。我慢していると離脱による苦痛を感じます。タバコやアルコールと同じです。スマホやSNS、ゲームも同様です。することのハードルは低く、止める時のハードルは高いのです。運動習慣をつけるとなると、今までやっていなかった人にとって、とても高いハードルになるでしょう。
人類も動物だったので、いつもと違うことが起こるということは、生命の危機に直結するという認識が備わっており、緊張が走ります。何事もやり続けて慣れて来るまでは、やらずに元の生活習慣に戻る方が安心なのです。人間、楽で安心できることを好むのは本能です。
しかしよく考えてみましょう。今のままの皆様の生活が、日本人の平均的な人が送っている生活と同じであるとすると、健康寿命と平均寿命の間には男性で9年、女性で12年の隔たりができてしまいます。そのままでは介護を必要とする、人生の最後を何年も過ごす確率が高くなるのではないでしょうか? 蒼野はそれだけは避けたいと思っています。
21世紀に入って、ますます世界の変化は速くなっています。気づいていて、世界に合わせて、どんどん生活習慣を変えられた人は、自分の理想の人生に近づいていきます。まずは脳のアップデートから進めてゆかないと、気がつかない間に、世界から取り残されてしまいます。
蒼野は幸い、新しいことが大好きで、健康オタクでもあるため、身体に良いと聞くと、なんでも試してみたくなります。やってみて良かったことは、患者様も含めて、人にお話しするのですが、人によっては、「自分には無理!」「そんなことできないよ」と言われることも多いです。
これは、本能をベースに、現状維持が安心安全という価値観に縛られ、“やらない理由”を探す癖がついている、脳が固定(ブレインロック)された状態です。無意識の内に、境界線を引いて、それより外には出ない様に制限しているのです。ブレインロックが外れた人は、逆に「自分もやってみたい!」「私にもできるかも」と考える人に変わります。
変化の時代に現状維持をすることは、世界に少しずつ遅れてゆく状態です。健康の知識も、かつては、脂肪が悪者でしたが、今は糖質であり、インスリンを始めとするホルモンの異常です。しかしお年寄りで、肉は控えて、ご飯をしっかり食べ、おやつは和菓子にするよう気をつけていますとおっしゃられる方は、まだ結構居られるのです。
現状維持を貫くことは、新しい知識を取り入れていかないことであり、「ゆるやかな後退」「少しずつ高リスクになる状態」と認識しておくことが重要です。現状維持は心理的にはコンフォートゾーンの中です。人間はアンコンフォートゾーンに出てゆくことで、変化することが出来、未来も変わってゆきます。
人は大なり小なり、小さな頃から、親や社会の考え方の影響を強く受けて、ブレインロックの状態になっています。「勉強して、よい大学に入り、よい会社にも入るのが勝ち組だ」とか、「結婚して、子供を作って一人前」とか、「歳を取ったらどこか悪くなるのは当たり前」とか「起業は危険。我慢しても会社に勤め続けるほうが安全」とかです。
こんな昭和の考え方は、蒼野も小さな時から、ずっと聞かされてきて、疑いもしませんでした。しかし今の歳になって、今から日本人全員がこんな風に考えていたら、もう世界に追いつけないだろうなと思う様になりました。自分の理想に近づくこともできず、幸福度も上がらないと思います。
まず最初にしなければならないことは、ブレインロックを外すことだと思います。囚われのない考え方で、自分の理想の人生を送るために、どうしたら良いのかを考え、健康を維持する必要性を意識し、新しい正しい知識を得て、やるべき生活習慣を自分で見つけてゆきましょう。
本を読んだり、講演を聞いたり、良いなあと思う生き方をしている人の考え方を、近くで見て行く事が大切ですね! 素晴らしい人生を送っている人は、勉強することで、ブレインロックを外せた人だと思います。激動の時代は、古い常識のままでは、戦えません。
オタゴ大学のジェームズ・フリン教授は、過去100年にわたってIQが確実に上昇している事実を明らかにしました。前の世代と比べると、現代人は、より複雑な情報にたくさん触れ、脳が鍛えられ、IQが急激に向上している「フリン効果」を提唱しました。新しい情報を沢山取り入れると、どこかで思考が変化し、今までの常識が無くなり、ブレインロックが外れます。Z世代に期待です!
ブレインロックが外れた頭で考えれば、生活習慣の改善は容易になります。一つ目のステップは生活環境を変える事です。健康寿命都道府県ランキングにもあったように、健康県に住むと、周囲と一緒に健康になります。アメリカの調査で、裕福な州に住んでいれば裕福に、貧しい州に住んでいれば貧困になりやすいという結果も出ています。
大きな決断にはなりますが、転職したり留学すると、固定概念が覆り、人生の大きな転機になると思います。身体に悪いものは断捨離して、近くに置かない様にしたり、スマホの時間を減らしたりすれば、健康的な食材に囲まれた環境や、調理する時間が捻出できます。
人間関係を変えると人生が変わります。「人は、一緒に過ごす時間がもっとも長い5人を平均した人になる」という言葉があります。憧れの人や尊敬できる人、価値観が近い人となるべく一緒に過ごしましょう。健康オタクの蒼野と一緒なら、生活習慣は変えやすいかも?です。ぜひ健康に気をつける人と一緒に居ましょう。
最初にやるべきことは、規則正しい生活で、しっかり眠り、朝日を浴びて散歩することからでしょう! とても気持ちが良いので、続けやすく、気持ちが前向きになり、続ければ自己肯定感が高まります。自分なら何者にでもなれる! 変わって行けると心から思えたら、未来を見据えて、他の生活習慣も変えて行けるのではないでしょうか?
還暦過ぎてから、考え方や生活習慣が激変している蒼野でした! 次の世代が、健康で幸せに過ごせるような仕事に関わってゆきたいなあと思う今日この頃です。
参考書籍: できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める 勝間 和代
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