眼の健康!

2022/07/22

 今日は今までに書いたことがない話題を探していて思いついた、視力に関して書きたいと思います。蒼野も事故でまだ複視が残っている事や老眼の進行もあり、パソコンやスマホなどの時間が長くなると、見えにくくなってくることを自覚しています。

 近くのものがぼやけるので、主には老眼だと思うのですが、若い頃になかった乱視も出てきていて、眼鏡をかけるようになりました。元々近視はなく、両目とも裸眼で1.5位見えていたので、事故まで眼科にも行ったことがありませんでした。しかし見えにくくなると本当に日常生活が不便になることを実感しています。

 まずは最も多い近視からです。最近の小学生を見ていて、蒼野の時代に比べて眼鏡をかけている子が多いことを感じています。近視は2020年時点で世界人口の3人に1人、わが国を含むアジア地域では2人に1人が近視であり、2050年には世界人口でも2人に1人、アジア地域では3人に2人に増加すると予想されています。

 わが国では事態はもっと深刻で、2019年の慶応大学の研究では、都内の1400人の小中学性の調査で、小学生の約 76.5%、中学生の94.9%が近視になっていることが判明しています。ちょっと信じられない数字です。超デジタル時代となった現代生活で、いかにみんなが近くばかり見る様になったのかということだと思います。

 中でも強度近視は問題となります。強度近視の中の病的近視は、眼球自体の長さが引き伸ばされている状態になります。一般に近視があると、緑内障 網膜剥離 白内障に罹患する確率が高まりますが、病的近視の場合、それが重症化しやすいため、場合によっては、失明の危険もあるということになります。

 強度近視の87%が7歳以前の近視の発症で、発症が早いと重度の近視になりやすいと言われます。しかし生活によっては、11歳以降の発症でも強度近視になることがあります。ただ進行速度に関しては、成長と共に低下する傾向があります。

 近視の発症には、遺伝と環境の両方が関与します。近い所を見続けたり、家に籠り、屋外での作業が減って、遠くを見ない事が多くなることが原因となります。皆様お気づきのように、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの長時間使用が、深刻な影響を与えているのは間違いなさそうです。

 手元よりにピントを合わせた状態が続くと、その距離を見やすいように順応するため、年月が経つうちに眼球自体が前後に長くなってしまいます。この程度が酷くなると病的近視へと移行してしまうのです。病的に伸ばされた眼球では、網膜や神経も引き伸ばされて弱くなっているため、加齢と共に増えてゆく緑内障や、加齢黄斑変性などで、失明するリスクが増えてしまうのです。

 人生100年時代となっています。途中で視力を無くせば、その後の人生は本当に大変です。蒼野はようやく近くのものはピントが合うようになりましたが、遠くのものは2重のままです。すれ違う人や看板などの詳細を把握するのは本当に苦手になりました。見えないというのはこの程度でもやはり不自由です。

 まずは近視を進行させないことが重要です。そのために大事な事を挙げてみます。まず夜間ブルーライトを見続けない事です。デジタルデバイスのブルーライトは、エネルギーの高い光です。周囲が暗く、瞳孔が開いた状態で、ブルーライトを目に入れると、大きな負担がかかります。目に近い位置で、長い時間見続けることで、概日リズムは狂い、良眠が障害されるため、眼以外の身体にも大きな健康リスクがあります。暗いベッドの上でのスマホは最悪なのです。

 目の血流を良くするのは大切です。タオルを濡らして、600ワットのレンジで40秒チンすると、40℃くらいになります。これを数分ほど両目の上に置いてリラックスしましょう。市販のホットアイマスクでも代用できます。眼精疲労が取れやすくなるデータも出ており、スッキリ見えやすくなります。

 ドライアイは涙の油分が不足していることが多いため、ホットタオルで温めると、マイボーム腺からの脂質の分泌が促され、改善しやすくなる効果もあります。お風呂で、お湯を軽く絞ったタオルを瞼の上に乗せて、5分くらい休む習慣は、ぜひ生活に取り入れてみてください。

 毛様体筋を動かす習慣もつけましょう。30cmくらいの近くと、6mくらいの遠くを交互に10秒ずつ見るようにしましょう。水晶体(レンズ)を調節する毛様体筋の伸長と収縮を繰り返すことができるため、ストレッチされてピントが合いやすくなります。これは加齢と共に調節力が低下するのを防いでくれるので、1日に1回を習慣にしましょう。

 蒼野が小さい時には、目のために遠くの山や緑を見るように言われました。見ただけで良くなるというデータは無いとのことですが、自然の中に入れば、脳が心地よく感じ、視覚の精度が上がるため、目もスッキリした気分になるようです。屋外での太陽光に含まれるバイオレットライトには、近視の抑制効果があると言われています。

 また正しい姿勢が重要です。猫背になったり、寝転んだ姿勢で読書やスマホをしていると、位置も近くなるため、近視が進んだり、視力の左右差が出やすくなります。暗い中や乗り物での読書も目に負担がかかりますので控えましょう。近視になると猫背になりやすく、猫背になると近視になりやすい為、いつも背筋を伸ばしておくことが大切です。

 スマホやゲームなどは、理想としては1時間のうち10~15分は視力を休めたいものです。ずっと見続けることなく、時々遠くを見る、意識的に瞬きする、眼球を上下左右に動かす事も効果的です。眉の内側のツボや目の下やこめかみのツボを、押してスッキリしましょう。

 食べ物で有名なのはブルーベリーのアントシアニンです。心血管の健康、神経保護、視力などについて、200以上の論文がありますが、人間の視覚におけるブルーベリー、またはアントシアニンの効果についての疫学的根拠は十分ではありません。ルテインに関しては、加齢黄斑変性症の予防効果があることが報告されています。

 日本人の失明原因のNo.1は緑内障です。これは眼圧が上がること、遺伝、視神経が弱いことや血流が悪くなることなどが原因となります。視神経に障害が起こって視野が狭くなります。近視で引き伸ばされた眼球では、神経が弱くなっているため、進みやすいのです。片目で周辺の視野が一部欠けても、意識しにくいため、気づかずに手遅れになりやすい疾患でもあります。

 緑内障は40代では5%、60代では10%に見られる疾患です。診断して適切に治療を受ければ、生涯、視力と視野を保つことが可能なため、早期発見と治療の継続が重要です。強度近視の人では2.6倍、緑内障になりやすいため、少しおかしいなと思う時には、躊躇せずに眼科を受診することが大切ですね!

 健康長寿に、視力の維持は必須です。老眼を進めないためには、遠近両用の眼鏡をかけるのも重要だそうです。緑内障のチェックも含めて、1年半ぶりに眼科も受診しないといけないなと思っている蒼野でした。

参考書籍: 眼科医だけが 知っている 一生視力を 失わない 50の習慣    平松 類

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