運を掴む方法!

2022/02/20

 皆様は運って信じますか? そしてあなたは運が良い人でしょうか? 運が良い人と悪い人というのは、色んなニュースを見ていても、確かにあるように思います。今日は、脳科学者の中野信子さんが書いた、「科学がつきとめた運のいい人」という本で、科学とは関係なさそうな運について、どうすれば運が良くなるか書いてあり、面白かったので紹介したいと思います。

 人の人生には、良いことと悪いことは、同じ数だけ起こるというのもよく言われていることですね! 我々の人生に起こっていることは、目に見えることだけではありません。知らない間に、避けられていた運の悪い事故などもあれば、もしその時買っていれば当たった宝くじなどもあるので、そう考えると、運は誰にも公平に降ってきているようです。

 運が良い人は、公平に降ってくる運を上手にキャッチ出来たり、不運をうまく防げたり、不運を幸運に変えて行ける人なのです。脳科学的には、運を良くするための考え方や行動が、そのことに大きく関わってくることが分かっています。

 一つ目は、自分は運が良いと思い込むことです。根拠がなくても、運が良いと思っていれば、成長のチャンスに恵まれます。運が悪いと思う人は、仕事が上手くいかない時などに、恵まれない運のせいにしてしまいます。運が良いと思う人は、「自分に足らない部分があるのでは」と考えて対処しようとするのです。一生のスパンで考えれば、これはすごく大きな違いを生みます。

 二つ目は、プラスの自己イメージを持つことです。イギリスの研究で、有名大学の女学生に、男性の方が、女性よりも早く、正答できるという問題の試験を行いました。試験前のアンケートで、性別を聞かれたグループの正答率は64%、一方所属大学を聞かれたグループの正答率は86%だったのです。有名大学の生徒であるというプラスの自己イメージを意識して試験を受けると、パフォーマンスが上がるという結果になりました。

 三つ目は、愛情を持って育てる存在がいるということです。子供を育てた母親ラットの方が、記憶力も学習能力も高いという実験結果があります。オキシトシンの作用であることが分かっており、愛情を持って育てる存在がいると、オキシトシンが分泌されて成長できるのです。子供だけではなく部下や友達も含めて、「人を育てると、自分が一番成長する」というのは真実です。

 四つ目は、明確な目的を持つことです。セレンディピティーという言葉があります。「思わぬものを偶然に発見する能力。幸運を招きよせる力」という意味です。科学上の大発見には、セレンディピティーによるものが多いと言われます。

 2000年にノーベル化学賞を受賞した白川英樹博士の「導電性ポリマーの発見と開発」は実験の失敗から、偶然に発見されたものですが、白川博士は、中学生のころから「新しいプラスチックを作りたい」と思い続けていました。

 目的があれば、それに向かって考え、創意工夫し、具体的に努力を重ねることができます。反対に目的がなければ、偶然の大発見などの幸運は出てくることはないのです。その目的は、自分の理想であり、達成できれば幸せになれるものである必要があります。

 五つ目は、ゲームを降りないことです。運が良い人は自分が人生の中で、これがやりたいと思うゲームからは、決して降りません。自分がこうなりたい、こんな事がしたいと自分の理想に近づくためのゲームです。理想に向かって進むゲームは、良い時ばかりではありません。失敗続きで落ち込むこともあります。その時にゲームを降りてしまえば、良い運に巡り合う機会はゼロになります。

 プラスの出来事とマイナスの出来事は、長期的に見ると半分ずつになるのが普通です。マイナスが続いても決してゲームを降りず、マイナスをいかに乗り越えるか考えましょう。また逆にプラスが続いても、気を緩めずに、夢に向かって進んでゆく人が、運を掴める人なのです。

 運が良い人は、自分の脳を「運の良い脳」に変えながら生きています。5つの方法はそのための前提となります。運は生まれつき決まっているものではなく、その人の考え方や行動でいくらでも変わってゆきます。

 もちろんそれぞれの脳には個性があります。脳内物質のセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンといった物質の分泌量や、それを分解するモノアミン酸化酵素の量が違うため、遺伝的にも個人差があり、考え方の癖につながっています。

 例えば、セロトニンの分解酵素の活性が低い人は、幸福を感じやすく、不安を感じにくくなります。しかし、将来の不安がない分、今が良ければ良いということだけ考えるあまり、反社会的な行動を取ったり、攻撃的になったりすることもあります。

 まずは、それぞれの脳の個性を自覚して、それを最大限に生かす方法を考えることが大切です。しかし脳は新しい経験を重ねることで、少しずつ変化する事ができます。そういう意味では誰でもが、運が良い人間になることが出来るのです。自分は素晴らしい人間で、運が良いと思い、目的と愛情を持って、決して諦めずに進んでいきましょう!!

 蒼野は2020年10月14日の交通事故で、大きく人生が変わりました。病院のベッドから見る全ての景色が二重に見えるし、耳も聞こえない。それまでは『自分は運が良い』と、根拠なく考えていたのが、『何でこんなに運が悪いのだろう』と一時的に変わった時期でした。

 渋滞の車の横の下り坂を、自転車で走っていて、トラックの影から駐車場に入るための右折車が突然進路を遮り、急ブレーキをかけた時には、自転車ごとジャックナイフで、アスファルトに頭から叩きつけられていました。

 「何でヘルメットを被っていなかったのだろう」とか、「何でゆっくり歩道を走らなかったのだろう」とか色々頭に浮かんで、気持ちが暗くなりました。でもよく考えてみると「もし顔面から落ちていたら、頚椎が折れて死んでいた」とか、もし頭蓋内出血が、硬膜外でなく硬膜内だったら、脳機能が低下していた可能性だってあったのです。

 元々長く落ち込むタイプではないため、少し動けるようになると、回復することを信じて、できることをしようと思えるようになりました。そしてそのタイミングで、自分のメンターとも言える人が主催する健康指導者養成講座に巡り合い、参加することで、元々自分がやりたかった、予防医学への道を進む決意ができました。

 死ぬ間際にならないと分からないとは思いますが、毎日張り切って仕事をし、本を読み、ブログを書いて、歩き、身体を鍛える今の生活になれたのは、事故のおかげのように思います。やっぱり自分は運が良いと思っている蒼野でした。

参考書籍:  科学がつきとめた運のいい人      中野 信子

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