今日は食べるのがやめられなくなる、依存症になりやすい食べ物について書いてみます。簡単で口に美味しく、食べると気持ちが良くなる食べ物は、好きな人が多いですよね! 食べ物を作る会社は売れるものを作ることが命題なので、本能に訴える食べ物を作ることが、一番の目標になります。
コロラド州立大学の研究では、特定の食品35種類の成分を分析したところ、脂肪分が高く、血糖値を急激に上昇させる性質を持ち、加工度が高いものほど中毒性が高まりやすくなっていました。食べることで、脳の報酬系を刺激するため、麻薬中毒と同様のメカニズムで、食物依存症を起こすのです。
そして具体的にこれらがランキングされました。1.ピザ 2.チョコレート 3.ポテトチップス 4.ビスケット 5.アイスクリーム 6.フライドポテト 7.チーズバーガー 8.清涼飲料水 9.ケーキ 10.チーズ の順です。皆様もなるほどと思われるのではないでしょうか?
ピザの専門店って結構ありますよね! チーズとグルテンと血糖スパイクの魅力は、食べずにはおれない組み合わせなのでしょう。チョコレートには、カカオポリフェノールが含まれ、食物繊維も多いため、甘くなければ身体に良い面もあるのですが、カカオの苦味を消すために大量の砂糖が入っており、またカフェインが含まれているため、食べれば食べるほど、幸福ホルモンのセロトニンが分泌されるため、やめにくくなるという性質があります。
そういう点からすると、エナジードリンクにも多量のカフェインが入っているため、特に子供には危険であることも知っておきましょう。以前のブログでも書きましたが、エナジードリンクは飲み過ぎやすく、死亡につながることも報告されています。他の甘い飲み物も同様ですが、角砂糖10個以上もの砂糖が入っていますので、普段の飲み物はノンカフェインのお茶か水や炭酸水に決めておきましょう。
砂糖や白い小麦粉は特に血糖値が上がりやすく、糖質中毒、糖質依存になります。食べることで快楽物質のドーパミンや、エンドルフィンまで分泌されるため、本能的に好きな人が多いのです。血糖値の乱高下は、身体に炎症を起こし、糖尿病を誘発し、あらゆる病気の元になってしまいます。ビスケットやアイスやケーキも、時々無性に食べたくなったりします。
じゃがいもを加工したスナック菓子は、油で揚げることでで、旨みを出すことができるため、仮に質の悪いじゃがいもでもおいしく食べることができます。揚げてから時間も経っていることや、同じ油で何度も揚げることから、油の酸化は避けようがありません。グルタミン酸ナトリウムと塩がたっぷり使ってあり、どちらも血圧を上げる作用があります。これも身体に悪そうですよね!
ベスト10はコロラドのランキングなので、日本人のランキングを専門家に選んでもらったところ、1、インスタントラーメンやラーメン 2、じゃがいも加工スナック、 3、チョコレート 4、エナジードリンク 5、清涼飲料水 6、唐揚げ、フライドチキン 7、菓子パン、ケーキ 8、餃子 9、カレー 10、ゼロカロリー飲料になりました。
菓子パンやケーキ、餃子やカレーには小麦粉もたくさん使われています。小麦に含まれるグルテンは、中毒性が高い成分です。さらに糖質や脂が含まれる菓子パンやケーキの食欲刺激作用は強力です。カレールウやレトルトカレーには、小麦粉と油、そして食品添加物が多量に入っており、依存になりやすい食事となります。
ラーメンは日本人の国民食とも言われるくらい、よく食べられている食品になりますが、インスタントにしても、店で食べるものにしても、味の素やアミノ酸などの強烈な旨味成分に慣れてしまうと、自然界にはそれほどの強い刺激のある旨味は存在しないため、健康的な素材から取った出汁では満足できなくなり、依存になってしまいやすいと言われています。
蒼野も昔は食べていましたが、幸い糖質制限を始めてからは、チーズと唐揚げ以外は滅多に食べることがなくなりました。食べていた頃を思い出すと、その頃は食欲に歯止めがかからず、びっくりするくらい食べることもあったように思います。また食べすぎて体調が悪くなり、翌日もだるくなったりしていたことも思い出しました。
科学的にたくさん食べたくなるように設計されているのですから、いつもこんな食べ物で食事を形成していれば、食べても食べても何となく物足りないとか、さっき食べたのにもうお腹が空くとか、目の前のポテチを食べきってしまうなどの、食物依存症と呼べる状態に陥ってしまう人が多いのではないでしょうか。
昨日も書いたように、日頃のストレスを、糖質や脂質を食べて出てくるドーパミンで一時的に癒される経験を繰り返していると、ドーパミンの受容体が減少し、もっと沢山のドーパミンが出るよう、さらに食べるという状況に陥ります。このように食べることがコントロールできなくなることを「食物依存症」と呼びます。
これは中毒性の低い食べ物に変えることで、抜けることができます。精製炭水化物を含まず、脂肪を加えていない食べ物です。ランキングで言えば、1.キュウリ 2.ニンジン 3.豆 4.リンゴ 5.玄米 6.ブロッコリー 7.バナナ 8.サーモン 9.バターや塩がかかっていないコーン 10.イチゴ です。確かにキュウリを10本も食べ続ける人は見たことがありません。
なるべくこれらの自然な食品で、食事を構成するようにすれば、脳の依存による食欲増進が止まり、体重コントロールや、健康維持が楽になります。今日ランキングに上がった食べ物は、食べても週1回程度の頻度に抑えるのがポイントです。加工食品にはさまざまな栄養入っていないものが多いため、頻度が多くなると、栄養不足になりやすいのです。
依存になっている場合には、栄養が足らないために、さらに食べたくなってしまっている場合が多いので、マルチビタミン+マルチミネラルなどのサプリメントを補うことで、異常な食欲が和らぎ、健康的な食材を選ぶことで依存から抜けることができる場合があります。
米ミシガン大学による、18才から23才までの男女120人の調査では、全体の7%が明らかな食物依存症であり、残りの92%にも、減らしたいけどやめられない食べ物があるという結果が出ています。手作りの料理を食べる機会が減っている、今から親になる世代に起こっている食物依存症は、その子供の世代にも引き継がれるため、蒼野は今後の健康状態への影響がとても心配です。
食べ物は本当に大切です。今は若くて何を食べてもすぐに影響は出ないと思いますが、世の中には依存になる食べ物で溢れていることは、意識しておいて欲しいと心から思います。でも、テレビで有名なラーメン店のメニューが紹介されると、一度食べてみたいなあと思ってしまう蒼野でした。
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