もうすぐ9月も終わりますね。朝晩涼しい日も出てきましたが、それにしても暑いです。今日も散歩で大汗をかいた蒼野です。汗をかくと水分補給は本当に大事になります。今日はそんなミネラルウォーターの話題です。
有名な話ですが、成人の人間の身体は、60%が水分です。新生児では約80%が水分です。乳児では70%に低下し、歳を取るにつれて、成人の60%まで低下してゆきます。瑞々しいというのは、若さの証明の様です。老化するとカサカサに乾いてゆくということになります。
喉が渇いたと感じた段階で、体内の水分は2%くらい減っているそうです。人は食べ物が無くても1週間くらいは生きてゆけますが、水がなければ3日で死んでしまいます。いくら食べ物のエネルギーがあっても、体温の調節や血液の循環に必要な水分が減ってしまうと、体内の環境が保てないからです。
ある意味きちんと水分を摂るということは、健康にとって必要不可欠であり、老化にも関与していると言えるのです。その証拠に、世界各地には、霊験あらたかな水や、長寿の泉、魔法の水が湧き出るとされる有名な地域が散在しています。
例えば、南フランスのピレネー山麓のルルドの水は、『奇跡の水』と呼ばれ、年間300万人もの人が訪れるそうです。奇跡的にいくつもの不治の病を治した、と言い伝えられており、聖母マリアが洞窟の土を掘らせて、泉が出来たと語り継がれている聖地でもあります。
その水はピレネー山脈の石灰層を、長い年月をかけて通り抜けて湧き出るものなので、カルシウムやミネラルの含有が多く、脳や心臓の血管病を予防する硬水なのです。同様に大量のミネラルが含まれる、エクアドルの南の高原、ビルカバンバの水も、長寿の水として知られています。
ビルカバンバは綺麗な水と、美味しいコーヒーが取れる地域なのですが、64人に1人が100歳以上まで元気に暮らしています。長寿と言われる2016年の日本では、2000人に1人ですから、世界トップクラスの長寿地域なのです。その一つの理由として、ビルカバンバのミネラルウォーターが注目されています。
その他にも、痛みが和らぐとされるドイツの「ノルデナウ」や、足が弱った犬が元気になったと言われるメキシコの「トラコテの水」など、霊水と呼ばれる水はあちこちに言い伝えが残っています。あと紹介しますが、日本にも長寿を支える「魔法の水」が残っていて、ペットボトルで買うことが出来るのです。
漢方薬でも2000年以上前から、数多くの人体実験の上で残ってきた物は、まだその成分やエビデンスがはっきり解明されていなくても、体に有益であるということは、蒼野も信じています。ましてや水は、本当に身体や健康にとって重要だと感じますので、今分かっている効能を知った上で、自分が飲む水についてこだわってみるのは、とても良いことだと思うのです。
蒼野家もいろんな水を取り寄せては、飲んでいます。水の値段は、200円/L近いハイオクガソリンよりも高いため、ちょっと贅沢しています。湧き出る場所によって、それぞれ味が大きく違うのはとても興味深いです。中には疲れが取れやすくなる水もあったりするのです。
しかしまず最初は、1日の必要水分量からクリアしてゆくことが重要です。我々は平均的には、1日2.5Lくらいの水分が身体から抜けてゆくため、同じくらい補給する必要があります。便やおしっこで1.5L、汗0.5Lや呼気の水蒸気0.5Lなどが、失われます。通常食事からの摂取で1L、体内の代謝で0.3Lくらいは作られるため、普通の生活では、残りの1.2Lを水として飲む必要がある訳です。
運動をしたり、お酒を飲んだりすると、汗の余分な部分や、アルコール代謝で使われる水分を増やす必要があるので、さらに飲む必要があります。もちろん体の大きさも影響するため、蒼野が患者様に話す時には、体重×0.35Lくらいを目安に飲むようお話ししています。体重60kgで2.1L程度です。意識しないと飲めていない人が多い量です。
できれば喉が渇く前に、補給してゆくのが良いのです。しかし周りを見ても、水分を意識して摂っていないと言われる方は多いです。飲まないのが習慣になると、慣れてしまって、体内に水分量が3%くらい減っても、喉が渇きにくい人もおられます。また加齢と共に喉の渇きも鈍感になるため、1日に飲む量を決めて、こまめにちびちび飲んで行く事はとても重要です。
先日もあまり水を飲む習慣がない40代の男性の脳梗塞の方が入院されました。脱水以外には異常値はなく、この夏の危険な暑さが原因なのかもと思いました。蒼野自身、毎日飲酒していた頃の健康診断データを見ると、明らかに脱水の値でした。血管が詰まらなくて良かったです。
さてミネラルウォーターの健康効果ですが、水によって大きく違っています。日本の水は、雨が多く、地面に染みた水が、起伏の多い土地で、短時間で湧き出ることが多いため、ミネラル含量が少ない軟水が多いです。ヨーロッパのエビアン、ヴィッテル、コントレックスといった水は、ミネラルが多い硬水です。アルプスの地下を長い年月かけて通った水が湧き出たものをそのまま詰めたものになります。
国産のものは殺菌のために加熱処理された物が多いのですが、ナチュラルミネラルウォーターというのは特定水源から取水した地下水をそのまま詰めたもので、欧州では殺菌処理は禁止されています。いわゆる生水にこそ、魔法の水の効果が隠れている可能性があります。ナチュラルな還元水や水素水などは、細胞のミトコンドリアに働いて、アンチエイジング効果をもたらす可能性があるのです。
水に贅沢をしている蒼野家で飲んでいる水を紹介します。妻が気に入っていて、飲みやすいと感じているのは、海洋深層水100%のマハロです。ミネラルバランスが生命の母となった海水に近く、我々の身体の中のミネラルバランスにも近い水です。
九重連山で取れるシリカ水は、肌が気になる娘のお気に入りです。シリカ(ケイ素)は加齢と共に失われるミネラルで、体のあらゆる細胞で必要な物です。特に肌や爪や髪には必要不可欠です。大麦やカラス麦、キビ、ジャガイモ、青のりなどに含まれていますが、日常的に食べるのはじゃがいもくらいでしょうか?シリカ水は細胞に取り込まれやすく、保湿作用もあり、アンチエイジング効果がある様です。
疲れた時には、超硬水である、マグナ1800を飲んだりします。日本一の炭酸泉でもある長湯温泉の水で、硬度は硬水の基準値100を大きく上回る900mg/mlもあります。シリカやサルフェート、重炭酸も多く含み、身体をアルカリ性にする、還元作用のある水です。白鵬が場所中に飲んでいたことでも有名になりました。味はドロッとした独特の感じですが、冷やせば気になりません。疲れたら飲みたくなる水でもあります。
最近のマイブームは、様々な水を、ソーダストリームで炭酸水にして飲むことです。少し黒酢やリンゴ酢、レモンを絞って加えたりすれば、十分にビールの代わりになります。もちろんそれぞれ味の違うミネラルウォーターを、炭酸水として味わうのも楽しいのです。
今日届いた水は、鳥取県の白山命水です。これも深さ242mから汲み上げる太古の水で、還元効果がある様です。今冷やしているので、炭酸水にするのが楽しみだなあ! お酒と比べてみると、値段と健康効果を考えたら、水は安いと言えるのではないかと思います。日本にも魔法の水は結構あり、それぞれ効能もあったりします、皆様も自分に合う水を探してみてくださいね!
参考書籍: 水の教科書 藤田 紘一郎
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