月のリズムと人間の体調!

2023/11/28

 今日は、あまり科学的根拠が証明されていない気楽な話です。仕事から帰ってから、わんこの散歩に行くことの多い蒼野は、綺麗なお月様を見ると嬉しくなります。やはり大きな満月はいいですよね!今日は月と人体との関係についてのお話です。

 これは病院あるあるなのですが、状態の悪い患者様が、いつ頃亡くなるのかについては。次の引き潮の時間を調べたりすることがありました。産婦人科では、満潮になると子供が生まれやすいと言われているようです。真剣に調べて統計をとった訳ではないので、信憑性については眉唾ではありますが、昔から言い伝えられていることの様です。そう言われると、なんだか当たっている経験が多い気がします。

 月の満ち欠けが、大潮と小潮に影響することは、科学的に分かっています。月は太陽と比べるとずいぶん小さい天体ですが、地球との距離が近いため、その引力は太陽の約2倍です。これが潮の満ち引きに影響する力を起潮力と言いますが、起潮力は、新月と満月の時に、太陽+月の起潮力で最大となり、半月の時が最小となります。

 これは地球上の生物の活動にも影響しています。サンゴは満月や新月の大潮の夜に放卵(精子や卵子)します。これは潮の満ち引きが大きい時に放卵した方が、遠くまで運ばれ、他のサンゴの精子や卵子と出会う確率が上昇するからだそうです。

 またアカテガニ、ベンケイガニなどの一部の海洋生物は大潮の夜に、小ガニを海に放ちをます。グルニオンという魚の産卵ショーが見られるのも、新月や満月の夜です。カタツムリは微小な磁力の変化を感じ、満月で東に進み、新月の時には西に向かうという実験結果があるというのも出てきました。

 そうなると月の満ち欠けが、人間にどういう影響があるのか、蒼野は知りたくなりました。満月の夜の狼男の話や、英語でルナティック(ラテン語でルナ=月)という言葉が、気が狂うという意味だったり、ルナシーという名詞は狂気です。中世ヨーロッパでは「月の光を浴びると気が狂う」と信じられていたという話もあります。人間は五感で月に不思議な力を感じてきたのかもしれません。

 東洋では、2000年前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経」に「人体も月に影響される」と記されています。自然の営みを表し、日本人の健康と深く関係する日本の暦「陰暦」も月を元にしたものです。カレンダーが無かった時代、人類は月の力を感じながら、共に生きてきたのでしょうね

 女性の生理周期は約28日から32日、一方月の満ち欠けサイクルは約29.5日です。1955年スウェーデンのローレル博士が1万人の月経を調べたところ、月経中の人が満月と新月の日に10%以上も増えるという相関関係があると報告しているそうです。月経という言葉自体、月との関係を示している様に見えますよね!

 日本の2351件の出産データによると、出生数のピークは、満月と新月の1日前と3日後という2峰性のグラフに一致した様です。またアメリカのエドソンアンドリュース博士が、新月や満月の日に新月や満月の日に、扁桃腺やアデノイドの手術を行うと異常に出血が増えることに気づき、1000例余りの検討を行った結果、明らかに出血が多いと結論しています。

 また兵庫県警交通部が、1982年から1991年の10年間にわたる全国の人身事故196163件を分析すると、事故件数が多かったのが、上弦や下弦の半月の前後でした。満月や新月は平均件数を大きく下回っていることが分かりました。なぜだかは分かっていません。 

 そこでChatGTPに、『月の満ち欠けは体調や健康に影響しますか?』と質問したところ、

 科学的には、月の満ち欠けが体調や健康に直接的な影響を与えるという確たる証拠は存在しません。月の満ち欠けは、地球上の潮汐に影響を与えることが知られていますが、これは海洋の潮汐に影響を及ぼすものであり、人間の健康には直接関連しないとされています。一部の人々は、月の満ち欠けが心身のリズムや感情に影響を与えると信じていますが、これは個人的な信念や文化的な伝承に基づくものであり、科学的な証拠には支持されていません。人の感情や体調は、様々な要因に影響を受けるため、月の満ち欠けとの因果関係は証明されていません。したがって、月の満ち欠けが体調や健康に直接的な影響を与えるという科学的な根拠はなく、個人の信念や感じ方に依存する可能性が高いです。

 と一刀両断されました。確かに生理との重なりも、出産ピークも、手術で出血が多かったという事実も、交通事故件数も、相関関係であって、科学的な因果関係ではないですよね!しかし体の60~70%が水分で構成される人体で、特に過敏な片頭痛体質の人などには、身体が受ける引力が影響するというのは、あってもおかしくないと蒼野は思います。

 満月前症候群と言って、満月が近づくと片頭痛や体調不良になる方がとても多いという話もあります。(これも俗説ですとChatGTPに否定されました)。満月は血管拡張しやすくなるため、満月が近づいてくると、自律神経が乱れ、片頭痛を誘発したり、出血が増えたりするというのはありそうな話です。

 逆に新月は血管収縮するので血の巡りが悪くなり、肩こりや首こりがひどくなりやすくなり、緊張型頭痛を誘発するそうです。満月の明るい夜は、遮光カーテンをしていない人では、その光で良い睡眠が取りにくいことが影響するのかもと思ったりもします。

 でもやっぱり月は神秘的です。科学的データだけで考えるのも味気ないですよね! 今夜の散歩で、改めて月齢14.7の、ほぼ満月を堪能した蒼野でした!

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