さあ今日は、お酒をやめれる、もしくは減らせる方法について書いてみたいと思います。もちろん皆様はそれぞれの考え方もあり、「やめる必要は感じないよ」と言う方は読む必要はありません。でも「ずっと健康でいたい」「贅肉を無くしたい」と思われる方は読んでみて下さいね!
「アルコール依存症でなければ、やめる必要は無いでしょう」と思われますよね。自分は依存なんかしていない!と思っておられることと思います。蒼野も事故まではそう思っていました。しかし、依存性がある薬物であるアルコールは、飲んでいる人は、大なり小なり、依存への道のりの上にいるのです。
飲み始めてからアルコールに依存するまでの期間は、人にもよりますが、2年から60年、平均で10~15年かかると言われています。依存症と普通に飲む人の違いは、単に程度の問題であると言われています。飲酒は麻薬のような薬物依存と本質は変わりません。飲酒をコントロールする力は、長い時間の間に、徐々に失われてゆく物です。
「お酒は美味しいし、楽しいものなので、自分は選んで飲んでいる」と言うのは、どうも社会に刷り込まれた幻想のようです。皆様は初めてお酒を飲んだ時のことを覚えておられますでしょうか?20歳になったから、今日から飲めると言うことで、勧められて口をつけてみたけど、美味しかったでしょうか? 蒼野は「これが大人の味かあ」と感慨深かったのですが、美味しくは無かった気がします。
しかしお酒には、喉が渇く作用と、感覚が麻痺して、不味いのがわからなくなる作用があります。しかも飲み過ぎると嘔吐するのです。普通の動物であれば、これは身体に悪いサインなので飲まなくなるでしょう。しかし誰もが、「お酒は社会に必要なもので、素晴らしいものだ」と洗脳されているため、何度も飲んで練習することで、慣れて美味しく感じるようになります。
蒼野もみんなで飲んでいると、普段言えない事が言えて、馬鹿みたいなことをして、楽しかったです。そして「お酒は美味しくて楽しいもの」という印象が定着しました。気持ちが解放されて安定し、ストレスが解消され、痛みが気にならなくなる、自信と勇気が出てくる、社交の場の必需品であると何度も脳に刷り込みました。
しかしお酒は身体にとって明らかに「毒」です。人間は本能で毒は美味しいとは思いません。初めて飲んだ時の感覚が正しいのです。お酒の販売で最も大きな利益を得ているのは国家です。国を上げて、「飲酒はメリットがあり、大人になったら飲むものなのだ」と刷り込んでいるのです。
英国のデータでは、お酒による死亡者は年間4万人以上、10人に1人はアルコール依存症です。一方、ヘロインの死亡者は年間300人以下です。身体にとっての影響は、急性か慢性かの違いはあるものの、その本質は変わりません。ヘロインは違法で悪いもので、お酒は合法で良いもの、と言うレッテルが違うだけだと思いませんか?
WHOの喫煙に続いて掲げる、次の健康のための目標はお酒の撲滅です。我々の90%はお酒を飲むため、「飲酒は誰もが嗜むべき社交的な行いで、楽しくて、良いことで、自分でコントロールできるものだ」と信じ込まされているだけなのです。お酒はヘロインのような「破滅」と言う名前では無く、「幸福」と言う名前の麻薬だったのです。
他人から見ても、アルコール依存症だという方は、全国に107万人いるといわれていますが病院で治療を受けた方は、せいぜい5万人くらいです。治療自体も難しいと言われています。楽しいから飲むのではなく、お酒がないと惨めで物足りなくなるから飲む状態です。
例えて言うなら、食虫植物のウツボカズラに滑り落ちる虫のような感じです。甘い蜜に誘われ中に入ると、粘液で滑るのでなかなか外に出られません。最後は身体が溶けてしまうのに、逃れることが出来ない状態です。まずはウツボカズラが危険であることに気付くことです。まずはお酒の刷り込み、罠に気付く事が重要なのです。
さんざんアルコールのことをディスってしまいましたが、これは『禁酒セラピー』と言う本の内容の一部です。蒼野はこれを読んでしまったために、お酒を飲みたく無くなってしまいました。逆に言えば、「読むと簡単に止める気になるかも」と言うことです。
もちろん身体に悪いことは分かっているけど、まだすぐには止めたくないと言う方は居られると思います。アルコール依存の治療は断酒しかないと言われてきましたが、最近では、本人が納得できるのであれば「量を減らす」という目標もあると言われ始めています。確かに量が減れば、健康への影響や死亡率も下がるのは事実です。ですから節酒についても書いておきます。
何かきっかけがあって、新しい事を始めようと思う時、ヒトは決意をして、意志の力で始めますよね!それを続けてゆくために、意志の力は無力になることが多いのです。脳科学では、意志力は有限で、使うと減ってしまうことが分かっています。ずっと意志の力で、今までやったことがない事を続けるのは難しいと言う事なのです。
これに気付いている一流選手、例えばイチロー選手などは、日常で意志力を消費せずに、試合の為にストックしています。毎朝カレーを食べたり、毎日同じ物を着るなどを習慣にして、意志力を使わずに済むよう生活しています。これは脳科学的にも正しい方法なのです。
それではどうすれば、新しい事を続けることができるのでしょうか? 新しい事を続けるのに、意志力は3割程度、実は習慣化することが7割を超えることが分かっています。皆様も日々の習慣ってありますよね。大人になってから習慣になった飲酒に関しても、外食したら飲む、人と会ったら飲む、仕事が終わって家に帰ったら飲む、のが習慣になっているとこれを変えるのは結構大変なのです。
習慣化していることは、脳の中でも一番古い脳である大脳基底核に刷り込まれています。他の動物にもある脳で、動物の習性とか、我々の習慣を司っているのです。動物では変わったことをすると言うことは、危険が迫っていることを意味する可能性があります。大脳基底核は大きな変化には抵抗するように出来ています。
これまでの飲酒習慣を変えるには、この大脳基底核をうまく騙す必要があります。このためには大きな変化ではなく、ベイビーステップ、小さな変化から始めて、少しずつ進めると良いと言われています。まずはお酒と一緒に、炭酸水やチェイサーを飲むと、量が減りやすく脳がだませます。ノンアルコール飲料には人工甘味料や調味料など、様々なものが添加されていて、ダイエットには障害になりますのでご注意を!
飲まなかった日や、飲んだ量を記録してゆくことも重要です。行動をセルフモニタリングすることを決めると、出来た時には達成感が得られ、出来なかった時には、対策を考えることが出来ます。また意志力が強い時に、家にあるお酒を捨てるとか、周囲に宣言してしまうと、続けやすくなります。高級な店に行くと、1杯が高いので、飲み過ぎは避けやすくなります。
まずは、やってみる事からですね。お酒を抜いた日に、ぐっすり眠れて疲れが取れたとか、仕事の能率が上がったとか、体調が良いなどが感じられれば、お酒を控えることが心地良くなります。そうなれば、意志の力に頼ることなく、節酒、その先には断酒を習慣にすることができるのではないでしょうか?
蒼野も毎日飲んでいたので、今考えると依存症に足を突っ込んでおり、一度には止められませんでした。事故の後遺症を治したいと言う、強い意志力で節酒が始まり、ブログを書き始めて、飲むと上手く書けない事から、書き終えた後の休日のみの飲酒習慣となり、『禁酒セラピー』を読んでしまったために、飲みたくなくなったという訳です。
上手く脳がだませたために、毎晩安眠できて、スッキリ目覚めることができる蒼野でした。
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参考書籍: 禁酒セラピー アレン・カー
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