AIが教えてくれる免疫力アップ食!

2023/03/07

 このところ少し難しい話が続いたので、今日は少し具体的な健康情報です! 来週からマスク着用は、個人の判断が基本になりますよね! 患者数から見ても、社会的にも、コロナ禍が終わろうとしているような印象です。喜ばしい事だと思います。

 しかし今後、新型コロナは、季節性インフルエンザと扱いが同等になってゆくと思われますが、高齢者や基礎疾患がある人にとっては、侮れない病気であることは間違いありません。オミクロン株の場合、70代の人の致死率は1.65%で、コロナにかかると61人に1人が亡くなります。

 80代なら22人に1人、90代は18人に1人と、さらに確率が上がってゆきます。これは感染した無症状者も含む数値です。高齢でも無症状の人もいれば、死んでしまう人もいるという事になります。コロナウイルスは、今後も残り続けるウイルスですので、高齢者でもマスク無しで生活し、もし感染しても、軽症で済むような免疫力が、ますます重要な時代になるのだと思います。

 免疫力に影響する要素は、様々ですが、腸管に体内の免疫系の70%が集まっているという事実を考えると、腸の健康とか、食べる物が大いに影響するということは考えやすいですよね! 何を食べたらコロナに罹りやすいとか、重症化しやすいということ、また感染しにくくなるという食べ物があれば知りたいところです。

 食べ物と感染しやすさの関係を、完全な因果関係で示すというのはとても難しいのですが、相関関係であれば、データさえ取れば分かります。最近のAI研究は本当に進んでいて、AIが導き出したコロナに罹りやすい食べ物と罹りにくい食べ物という書籍が出ていたので、内容を紹介したいと思います。

 少し解説すると、因果関係というのは二つの要素の間に、原因と結果が明らかなものを指していて、他の要素を全て排除する必要があります。一方相関関係は、例えば「日本のアイスクリームの売上と麺類の消費量には正の相関関係がある」などになります。

 麺類は、食欲が減退しやすい夏の方が好まれるようです。冷やし中華や素麺は夏の定番ですよね! アイスも、もちろん冬食べる人もいますが、夏の方が食べる人は多くなります。でもどう考えても、アイスと麺類には、原因と結果の関係はなさそうです。なので今からのデータは相関関係ですので、そのつもりで参考にしていただければ幸いです。

 普段食べている物が健康に大きな影響を持つということは周知の事実だと思います。これがコロナ感染にも当てはまるという仮説の元に、1500人の男女から、普段よく食べている食品を、年齢や既往症(新型コロナ感染を含む)とあわせて答えてもらい、およそ15万件のデータを収集しました。それに加えて、ヘルスケア事業で集めた1万人分のデータや、世界中の新型コロナに関する論文の情報も盛り込み、AI によって分析してみました。

 そこで特定の食べ物をよく食べている人と食べていない人の、コロナ感染リスクを、オッズ比という数値で示しました。オッズ比が高い食べ物を食べている人ほど、発症する可能性が高いという相関関係が示されました。

 さてAIが弾き出したオッズ比の高い食べ物は人工甘味料です。パラチノースという人工甘味料は、オッズ比が22.6倍です。普段から摂っている人は、摂っていない人より発症リスクが22.6倍になることを意味しています。パラチノースは日本でも血糖値を上げない「スローカロリーシュガー」という名前で売られている他、様々なお菓子などにも入っているようです。

 人工甘味料は軒並みオッズ比が高く、コーンシロップ(ブドウ糖果糖液糖)は12.1倍、ソルビットは9.9倍です。ブドウ糖は6.8倍ですので、甘い物、特にジュースや甘い加工食品、お菓子などが多い人は発症リスクが高くなる傾向にあります。糖質過多は、様々な病気の原因となることとも一致していますよね! 甘いものは、ほどほどが重要です。

 オッズ比が高いものの中には意外な物も入っています。粉大豆たんぱく17.8倍、じゃがいもでん粉17.3倍、チキンブイヨン16.5倍、アントシアニン13.4倍、昆布エキス6.3倍などとなっています。アントシアニンはベリー類や赤い野菜などに含まれるポリフェノールでもあり、一見不思議な印象です。大豆やジャガイモやチキン、昆布エキスも身体に良さそうな印象です。

 しかし食べ物の中から、これらを抽出することが問題のようです。抽出する際に使用するのは、危険な化学物質だったりします。元のままの状態で食べる事が重要なのです。これらを抽出して、添加物にしたものを組み合わせて作る、不自然な加工食品は、免疫力を低下させ、コロナ発症リスクを上昇させる結果となっているようです。超加工食品の摂取は出来るだけ減らしましょう。

 このところ書いている悪い油も、高リスク食品です。記載に「植物油」「食用油脂」「コーン油」『マーガリン」「ショートニング」「水素添加油」などの記載があるものは、体内炎症を増加させ、免疫力を弱めてしまいます。炎症を抑え、免疫力を上げる魚、特に青魚の油を摂りましょう。

 エゴマ油や亜麻仁油、ナッツなどのαリノレン酸は、体内でEPAやDHAに変わる油ですが、変換効率は高くはありません。EPAの変換効率は男性5%程度、女性8%程度です。DHAの変換効率は男性0.5~2%程度、女性1~3%程度です。閉経後は女性の変換効率が下がり、男性と同等になります。嫌いでなければ、出来るだけ魚から摂取するのが効率的です。

 乳製品のカゼインと小麦製品のグルテンは、コロナ発症リスクを上げる食品です。人間が消化しにくいタンパク質のため、大腸で炎症を起こしやすく、リーキーガットを誘発しやすい食品になります。例えばチーズやヨーグルトなどの発酵食品であっても、オッズ比は7倍となります。小麦製品は8.8倍です。

 一方、家族が感染したなどの濃厚接触者でありながら、感染しなかった免疫力の高い人の食べ物についてもオッズ比を計算しています。食べている人と食べていない人で陰性になる確率が何倍違うかを調べています。つまりこちらは日常的に摂りたい食品になります。

 トップは「豚ロース」の46倍、ビタミンB系やミネラルの影響でしょうか? ぬか漬けで食べる「米ぬか」は29.8倍、「海藻」25.3倍、「酒粕」23倍、「グリーンピース」22.1倍。その他にも10倍以上のものは、「デーツ」「おから」「あおさ」「もずく」「エゴマ油」「甘酒」「ぶどう」「酢」「オリーブ油」「梅干し」でした。

 食品の種類で言うと、1、納豆、キムチ、米ぬか、酒粕、甘酒、酢、米こうじなどの植物系の発酵食品 2、魚などのオメガ3系食品 3、食物繊維の摂取です。この結果は蒼野も納得です。腸に良いもの、体内炎症を抑えるものが発症を予防し、腸内細菌を乱すもの、炎症を起こすものが、発症を促進している様に感じられるからです。

 コロナだけでなく全ての病気、健康長寿につながる食事は、人類が古くから、多く食べてきた物で構成することが重要なのです。データを出したAIの会社を調べていて、便利なアプリを発見しました! AIの助けを借りて、身体に良い商品と悪い商品を、判別してくれるアプリです。

 AIが食品の健康度をAからEのランクに自動判定するアプリ『FoodScore』です。無料で使えるので、蒼野も早速スマホに入れてみました。家にあるミックスナッツはB判定、お饅頭はE判定でした。バーコードを写真で撮るだけなので、これから買い物の時に、パチパチとって判断してみようと思います。

 これからのポストコロナ時代、免疫力を高めて生活することは、高齢者にとって、特に必要なスキルになると思いました。アプリに相談し過ぎると、買える物がなくなると困るなあと思っている蒼野でした! 

参考書籍: 新型コロナ発症した人しなかった人  食生活で免疫力アップ   栢 孝文

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参考ページ: FoodScore  https://food-score.tech/lp

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