古代から使われてきたシナモンの魅力!

2023/09/17

 今日は軽めの抗酸化食材のお話、スパイスのシナモンです。蒼野はシナモンの抗酸化効果を知って、生活に取り入れたいと思い、通販でシナモンパウダーを買い、仕事のある日はコンビニコーヒーに混ぜて飲んでいます。香りも良くなり、コーヒーのランクが上がるような気がするので、結構気に入っているのです。

 それまでは、甘いシナモンロールとかシナモンチュロスなどでしか、シナモンに遭遇する事はなく、基本的に甘いものは控えているので、ほとんどシナモンを摂る事はありませんでした。iHarbでオーガニックシナモンのパウダー(49g/768円)を買って、コーヒーに一振りしています。

 シナモンは世界最古の香辛料の一つで、古代バビロニアの粘土板や、古代エジプトの古文書にも登場します。古くから香料や聖油、ミイラの防腐剤などに使われていました。シルクロードを経由して中国に伝わり、漢方の生薬の一つである、桂枝として使われています。日本にも飛鳥時代に遣唐使が伝え、正倉院の書物に記載されています。

 桂皮樹(シナモンツリー)(クスノキ科ニッケイ属)という植物の若い枝の樹皮の、一番外側を取り除き、内側の樹皮を剥がして乾燥させると、茶色い棒状のシナモンが巻き上がります。日本では、近い種である肉桂(ニッケイ)からニッキを作り、京都の八橋などでも使われます。

 シナモンには2種類あるというのは、調べてみて初めて知りました。セイロンシナモンとカシアシナモンです。セイロンシナモンは主にスリランカで栽培されていて、「真のシナモン」と呼ばれています。繊細な香りで、ほのかな温かく甘い香りの中に、柑橘系の香りがかすかに漂うと表現されています。

 カシアシナモンは、中国、インド、ベトナム、インドネシアなどアジアの幅広い地域で生産されており、お値段はセイロンよりも少し安めです。アメリカやイギリス、インドなどで流通しているシナモンは、主にこちらのようです。香りが強く、濃厚な甘さとスパイシーさが特徴です。上品なアップルパイなどのお菓子や、紅茶などにはセイロン、肉料理や煮込み料理、カレーなどには香りが残るカシアが使われます。

 ちなみに蒼野の買ったシナモンには、サイゴンシナモンと表示がありました。サイゴンシナモンはベトナムが主な産地で、カシアシナモンの一種です。濃厚でスパイシーな香りがします。ちなみに漢方薬の桂枝は、若い枝の内側の樹皮だけでなく、全部が原料になっているようです。古くから薬として使われてきたと言うところを見ても、シナモンの効能を知ってうまく使えると良いと思います。

 シナモンの健康効果は、抗酸化作用、抗炎症作用、コレステロールの改善作用、血糖コントロール作用、毛細血管の修復、微少循環の改善作用など多岐に渡ります。老化につながる酸化や体内炎症を抑えてくれる作用があるのは嬉しいですよね。また血流の改善は、冷え性やコリを改善して、肌をキレイにしてくれます。少し詳しく見てゆきましょう。

 シナモンには、プロアンソシアニジンやカテキンなどのポリフェノールやフラボノイドが含まれており、体内のフリーラジカルを中和し、抗酸化作用、抗炎症作用を示します。心血管系を保護したり、抗がん作用を示す研究もあります。ただカシアシナモンに多く含まれるクマリンには、過剰摂取すると肝臓に負担をかけたり、血が固まりにくくなったりするため、注意が必要なようです。

 ただ、普通の摂取量では問題は起こりにくいとのことです。クマリンの許容摂取量は、体重1kgあたり0.1mgなので、60kgの人なら1日6mgまでOKです。カシアシナモンの中には、1g当たり約5mgから12mgのクマリンが含まれているため、毎日の摂取は1g以下に抑えましょう。セイロンシナモンは、1g当たり0.017mg未満なので、問題にはなりません。

 シナモンに含まれるシンナムアルデヒドは、加齢で壊れてゆく毛細血管の壁を、修復してくれます。血管壁は壁細胞と内皮細胞の2層構造になっていますが、毛細血管が老化するとその2層の細胞がはがれ、隙間ができてしまいます。シンナムアルデヒドははがれた細胞を密着させ、炎症を抑えてくれるのです。

 毛細血管は、体の血管の99%を占め、身体中の細胞に、酸素や栄養を運んでいます。毛細血管が痛んで血液が流れなくなったものをゴースト血管と呼びます。ゴースト血管が増えると、肌のシワやクマやたるみ、骨や髪の老化、冷えやむくみで体重が増えたりします。これは45歳くらいから増えてくるので、対処しておくことが重要です。

 シナモンは、微少血管を拡張させる成分も含んでいます。発汗を促すため、デトックス効果があり、夏の体温調節にも役立ちます。東南アジアやインドで多用されるのも納得です。冷え性を改善したり、筋肉の血流も促進するため、コリや筋肉痛にも効果があります。

 シナモンに含まれる化合物は、インスリンに近い働きがあり、インスリン抵抗性を改善します。筋肉や脂肪細胞に、糖を送り込んで、血糖値を下げてくれるのです。またシナモンの成分が糖の吸収を遅らせることも知られています。糖質過多の現代では、シナモンの活躍の場は多くなっているように思います。

 その他にも、食欲不振や、胃腸のもたれ、胃の痛みなどを改善してくれる作用もあり、太田胃散にも桂皮が含まれています。あの独特の匂いは、シナモンが関与しているのですね! 昔から使われている胃腸薬には、その他にもクローブ(丁子)や、生姜、フェンネル(茴香)や、みかんの皮(陳皮)などのスパイスや生薬が使われています。

 最後にコーヒー以外の、シナモンの摂り方も調べてみました。温めた豆乳に加える「豆乳シナモン」や、ココアに入れても美味しいようです。ヨーグルトやバニラアイスに加えると大人の味になるようです。大学いもや、カボチャサラダに一振りするのもオシャレですね。もちろんカレーの隠し味にもオススメです。蒼野もやってみたいと思います。

 最近はスパイスへの興味が高まっている蒼野です。お出かけの外食の際には、家庭で食べれないスパイス料理やエスニック料理にトライしようと思っています。皆様もいかがでしょうか?

California Gold Nutrition, オーガニックサイゴンシナモン https://iherb.co/RUVaLEG3

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