加齢に対応して、病気になるのを防いでゆく方法は、数々ありますが、健康な歯を保ってゆくことも、とても重要です。蒼野も近年、歯のトラブルで、歯医者さんにかかる機会が、増えています。交通事故の2年後に、詰め物をしていた歯に気づかない間にヒビが入っていて、そのヒビから細菌が入って歯髄炎になりました。
治療も終わり、もう大丈夫なのですが「歯って割れるんだ」と、単純に驚いたのを覚えています。最近読んだ記事の中に、虫歯ができる必要条件として、歯の表面のヒビ割れという要素がある事を知りました。知らない方もおられるように思いますので、今日は食いしばりと虫歯の関係、食いしばりの対処法について書いてみたいと思います。
虫歯と聞くと、甘いものの食べ過ぎ?とか歯を磨くのをサボったの?などと、蒼野は思っていました。確かに歯を磨かずに、虫歯菌の餌になるものを、長く歯にくっつけておくことは、虫歯の必要条件のようです。しかし過去の実験で、健康な歯に虫歯菌(ミュータンス菌)と砂糖を何日も付着させ続けた実験では、歯質は柔らかくはなりましたが、虫歯にはならなかったのです。
虫歯菌と砂糖に加えて、噛む、つまり歯に力が加わる事で虫歯が出来ます。虫歯菌によって柔らかくなったエナメル質に、噛むという強い力が加わることで、歯の表面に穴が空いたり、ヒビが入ったり(マイクロラック)します。歯の内部に虫歯菌が入り込み、虫歯となるのです。
それでは虫歯にならないためにはどうすれば良いのでしょうか? もちろん歯磨きは大事ですが、夜間の食いしばりの対処も考える必要があります。これには現代人特有の問題が絡んでいます。昔に比べると、小顔の日本人は増えましたよね。歯の基礎となる歯茎の歯列弓が小さくなる事で、歯が収まり切らずに、歯並びが悪い人が多くなっています。若い人では四人のうち三人は、歯並びが悪い状態です。
歯並びが悪くなると、上手く噛むことが出来にくくなります。それを補うために噛む筋肉である咀嚼筋の負担が大きくなっています。昼間に酷使された咀嚼筋には疲れが溜まります。夜間、パンパンに張った咀嚼筋の老廃物は、眠っている間の生理的な食いしばり=歯軋りによって排出されるのです。
しかしこの食いしばりが歯を痛めます。歯にかかる重量は60~100kgとも言われており、中には就寝中に歯が割れる人もいるほどです。食事をとる際には10kg~30kgですから、結構な負担です。夜間の食いしばりが、マイクロラックを作り、そのヒビ割れの中に虫歯菌が入り込むことで、虫歯がつくられるという訳です。現代人では、9割の人が夜間に食いしばりをしています。
また精神的緊張によるストレスも、夜間の食いしばり、歯軋りの原因とされています。ものを噛むと、歯と骨の間にある歯根膜が圧迫されて、刺激されます。歯根膜の圧迫は、βエンドルフィンを分泌することがわかっています。ストレス時には、脳内麻薬である、βエンドルフィンを分泌して緩和しようとするために、食いしばりが起こるのではないかと考えられています。
日中に重いものを持ったり、歯を食いしばったりする職業や、癖がある人は、夜間にも食いしばってしまう傾向があります。またREM睡眠時に食いしばりが生じるため、アルコールやタバコ、寝る前の食事や、夜更かしなども、影響する可能性があります。生活習慣の改善も重要です。
食いしばりや歯軋りは、虫歯だけではなく、歯がすり減ったり、歯槽膿漏の原因になったり、咬筋が使われる事で発達して、エラが張ったりします。咬筋と連動した肩や首の筋肉が硬くなると、頭痛や肩こりの原因にもなります。食いしばりが強い場合は、健康の上でも美容の上でも、あまり良くはありません。
蒼野は歯軋りがあり、自分では分からないのですが、夜中にキーキー音がすると妻に指摘されました。10年以上前に歯科で、歯のすり減りを指摘され、ナイトガードを作った事があります。しかし付けて寝ると、違和感が強かったため、使わないままになりました。当時はバンバン手術もしていたので、思いの外ストレスが強かったのかもしれません。最近は歯医者さんでも、指摘されませんし、妻も何も言わないので、改善したのでは?と思っています。
それでは食いしばり、歯軋りの具体的な対処法です。指摘される人、虫歯ができる人、エラが気になる人、歯の知覚過敏がある人、朝起きた時から肩こりや頭痛が気になる人などは、しっかり対処しておくと、多くのメリットがあると思います。
お風呂での顔面や頭部のマッサージは気持ちも良く、良い習慣だと思います。リラックスもできるので、モチベーションを上げるために、カッサなどのマッサージツールを買ってみるのも良いと思います。トゲトゲの付いたスカルプマッサージのブラシは、蒼野も愛用しています。入浴時間はストレス緩和に有効ですので、大事にしましょう。
昼間、噛み締めていないかは時々意識してみましょう。噛み締めているようなら意識して治してゆきましょう。筋肉は繋がっているので、毎日の全身のストレッチも重要です。ストレス発散にもなるので、毎日少しでも身体を動かしてゆきましょう。
歯科による治療で、簡単なのは、蒼野が挫折したマウスピース(ナイトガード)による治療です。習慣的に装着できれば、噛み合わせの治療にもなり、顎関節症の予防にもなります。毎日の食いしばりで、咬筋が硬くなり、エラも張ってきているような状態であれば、ボトックス治療を組み合わせる事があるようです。顎関節症がひどい人には良い適応になります。まだ保険収載はされていないので、自費治療になってはしまいますが、効果は高い方法です。
8~9割の方は、マウスピースとボツリヌス注射を用いた治療で日常生活に支障がない程度に回復します。しかし歯並びが、ボロボロになっていたりする場合には、もっと高度な咬合治療が必要になります。インプラントやセラミック治療、レジン充填治療、入れ歯などで、様々な不調が改善する可能性があります。
口腔内環境を整えることは、健康長寿には必須事項です。蒼野は8月に今年の歯科治療は卒業しました。エラは大丈夫ですし、歯のすり減りも指摘されていないので、今のところ食いしばりについては大丈夫のようです。様々な病気につながる歯の重要性は再認識できています。毎年定期検診に、歯医者さんに通おうと思っている蒼野でした。
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