歯髄炎の対処法!

2023/04/23

 一昨日まではどうも無かったのですが、昨日の朝起きてみると、右の前歯の歯茎から右鼻にかけて少し腫れており、押さえると痛みがありました。予定のない土曜日だったのが幸いして、午前中に行きつけの歯医者さんに行くと、歯髄炎だろうとの事でした。初めて聞く病名だったので、今日は自分のために調べてみます。

 歯医者さんではまず、レントゲンを撮り、歯の根本に少し膿が溜まっているようだと言われました。歯槽膿漏ではありません。蒼野は10年前くらいに梅干しの中身を食べようとして、前歯が欠けたことがあります。欠けた歯をコンポジットレジンで修復して使っていました。何年かに1度は、誤って箸の先を噛んだり、硬いものを噛んで、同じ所が欠け、修復を繰り返していました。

 欠けるたびに少しずつ、自分の歯も削る必要があり、修復部分は大きくなってきていました。今回の歯髄炎の原因は、どうやら修復部から歯髄に細菌が入って、歯の神経が腐ってしまったのだろうとの事でした。前歯の裏を削って神経を抜くと、中から結構な膿が出てきました。おかげで今朝は少し腫れが引いているようです。

 歯髄が空洞になり、歯の内部の神経と血管が無くなると、残念ながら、歯の寿命は短くなるそうです。歯に栄養や酸素を供給する血管が無くなることで、歯の内部が乾燥します。時間の経過とともに脆くなり、折れやすくなるそうです。免疫細胞が届きにくくなるため、再感染の心配もあります。これはあまり良くない状態のようです。

 もうコンポジットレジンの修復では上手くいかない時期に来ているようです。上の前歯なので、自然に見える物で修復するとなると、保険は効かないらしく、1本10万くらいかかるとの事でした。仕方ないですね。今後のトラブルが少なく、長く使えるものを入れたいと思います。ということで、これが蒼野自身の体験談です。それでは歯髄炎について解説してみます。

 一番多いのが虫歯によるもので、歯が侵食されて、歯髄に到達すると、細菌に感染し歯髄炎が起こるパターンです。つまり虫歯が痛むというのは、歯髄炎になりかけている状態ということのようです。虫歯は、初期段階では痛みもなく気にならないものの、徐々に菌が歯の内部に侵入して冷たいものや、温かい食べ物が歯にしみやすくなり、やがて感染が歯根部にまで広がり、歯茎が腫れたり、さらに広い範囲が痛んだりします。食事ができなくなったり、痛みで眠れなくなったりもするようです。

 蒼野の場合には歯根部まで膿が溜まっていたので、かなり進行した状態です。知らないうちに歯髄が腐敗する、歯髄壊疽の状態になっていたようです。歯茎だけでなく右鼻や鼻の下にも圧痛があったので、根尖性歯周炎に移行した状態です。おとといまでは全く痛みもなかったので、これは青天の霹靂でした。

 思い出してみると、今までの歯科治療の時にも、神経を抜きますよと言われた事がありました。近々では、子供の頃に詰め物をした奥歯が、交通事故で強く頭頂部を打った時に割れていて、事故1年後に割れ目から細菌が入って痛み、治療を受けたのを思い出しました。奥歯を削って歯髄の神経を除去し、炎症が治ってから歯髄に詰め物をして、割れ目が拡がらないように被せて治療しました。

 蒼野は虫歯は放置はしていないので、おそらく虫歯からの歯髄炎は経験していないと思います。誰もが、虫歯の歯髄炎については、ごく初期の症状から知っておくと良いと思いました。

1、普段は症状はないのですが、冷たいものが沁みて痛いのがごく初期です。これが軽度の歯髄炎(歯髄充血)です。すぐに痛みは消えるので放置する人もおられるようです。

2、何もしなくても痛みがあるが、そのうち消えたりするのが次の段階です。冷たいものを食べると痛みが続きやすくなります。急性単純性歯髄炎まで進行しています。

3、暖かいものでも痛む。何もしていない時も、ズキズキと拍動するような痛みを感じるようになります。入浴して温まるなどして、体温が上がると痛くなるのは急性化膿性歯髄炎への進行です。

4、虫歯の穴に食べ物が詰まると激痛が起こるのは、慢性潰瘍性歯髄炎の状態です。食べ物で塞がれて歯髄の内圧が上昇すると強い痛みが出ます。歯髄に虫歯で穴が空いて、外と繋がっています。

5、歯髄の神経が死んでしまい、痛みを感じなくなります。虫歯の奥に歯髄が肉芽組織に置き換わったピンク~赤いびらびらが見えることがあります。慢性増殖性歯髄炎と呼ばれる状態です。

 もちろん蒼野のように、歯牙欠損や外傷で割れるなどで、感染が生じることもあります。虫歯で生じる場合には、1の歯髄充血の段階までなら、神経温存で治療ができます。神経と血管を除去してしまえば、歯の寿命が短くなるため、少し違和感があったなら、迷わず歯医者さんを受診する方が良いと、改めて思いました。

 蒼野のように、感染が歯髄から奥に広がって、根尖性歯周炎になってしまうと、事態は深刻です。前歯に電気を通して、神経の反応を見ましたが、前歯の神経はかなり弱っているようでした。痛みを感じることなく、急に歯根部が腫れ出したのは、神経が死にかけて、鈍感になっていたからのようです。

 根尖性歯周炎は、歯茎だけでなく、顔が腫れたり、炎症の広がりに合わせて圧痛があります。放置すると、リンパ節が腫れたり、熱が出たりもするようです。歯根部に溜まった膿は、歯肉に穴を開けて瘻孔ができたり、皮膚に穴を開けることもあるそうです。蒼野も歯肉から血が出ていて、瘻孔が出来ていました。

 かなり進行した状態ですね。歯根部周囲の炎症が収まり、歯髄が綺麗になるのを待って、詰め物で再感染を防いだ上で、セラミックなどの高額な人口の被せ物で覆えば治療は終了です。対応が早かったので、抜歯はしなくても治療できそうです。本当に土曜日発症で良かったです。

 今日は自分の病状の分析と解説になってしまい、申し訳ありません。でも覚えておいて欲しいのは、虫歯も初期に治しておかないと、歯を失うことにつながりやすくなるということと、歯が欠けたり割れたりするのも結構なリスクがあるということです。

 口腔ケア、虫歯、歯周病の予防は、認知症対策やフレイル対策にも本当に重要です。そろそろ歯医者に行かなくてはと思いながら、ついつい忙しくて伸ばしていた蒼野にとっては良い機会になりました。歯のメンテナンスは大事です。健康長寿のために、定期的に歯医者さんに通いましょうね!

 「綺麗な歯を入れるために、バイトを増やさないと!」と思ったりしている蒼野でした!

もし記事が良かったよ!と思われた方は蒼野健造公式ラインのボタンをポチッと押して、ご登録くださいね。ライン登録された方で希望される方は、オンライン面談での相談に乗りたいと思っております。