今日は減塩についての新しいデバイスについてのご紹介です。加工食品が生活に入っている人にとっては、どうしても塩分過多になってしまいます。たまに自分で作る食事に関しては、減塩にしたいですよね。でも減塩は昨日も書いたように、満足できる味にならなければ、食欲が増すなど、弊害が出てしまいます。
そんな時に使うと、満足した味になる上、減塩が達成できるデバイスが、発売されるとの話があったので紹介したいと思います。それは『エレキソルト」という技術です。微弱な電流(電流0.1~0.5 mA)によって、食品中のナトリウムイオンを舌の表面に集めることで、料理の味が強くなりコクが出るというものです。
電気味覚の研究のトップランナーである明治大学の宮下芳明研究室とキリンホールディングスがタッグを組んで、開発に成功しました。エレキソルトのスプーンやお椀を使うことで、減塩色の塩味が1.5倍に増強します。減塩食を行ったアンケートでは、31人中29名が塩味が増したと感じました。
通電は4段階に変更でき、味の加減もできるそうです。スプーンとお椀が2023年に発売される予定です。電流を流すので、大人専用になっています。スプーンやお椀の電極部分を触れながら食べる事で、舌の表面にナトリウムイオンが集まるというメカニズムです。
厚生労働省が推奨する食塩摂取量は、男性で7.5g/日未満、女性で6.5g/日未満です。また高血圧学会の推奨はさらに厳しく6.0g/日未満が提唱されています。昔の日本人に比べれば減塩は進んでいますが、2019年の調査では男性10.9g、女性9.3gです。
エレキソルトを使うことで、今のままの味で厚生労働省の目標値をクリアすることが出来ます。日本人は世界的に見ても、塩分摂取は多い民族です。味を変えずに減塩ができるというのは、ある意味画期的なデバイスだと思います。
減塩の病院食は不味いので食べないという患者様はしばしばおられます。病院での使用は良いのでは無いかと思います。あとの問題は値段ですね! 一応キリンからは「お客さまが手に取りやすい価格」での提供を目指すとの事です。
今日はちょっと小話のようなブログでした。まだ発売日は決まっておりませんので、また話題になりそうですね。ウチでも使ってみたいと思った青野でした!
参照ページ: 電気の力で、減塩食の塩味を約1.5倍※2に増強するスプーン・お椀を開発https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2022/0907_01.html
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