酵素補給の重要性!

2022/04/02

 今日は知っている様で知らない、酵素について書いてみたいと思います。酵素というのは、身体の中で起こる化学反応を、促進させる物質です。酵素が働かなければ、食べ物の消化もできませんし、ホメオスタシスを保つこともできません。ヒトが生命活動を行い、健康を保つのに、必要不可欠な分子が酵素なのです。

 酵素の種類としては「食物酵素、消化酵素、代謝酵素」の3つがあります。酵素の量は産まれた時に最大の量を持っており、年齢を重ねるごとに減ってゆきます。酵素が枯渇してしまうと、体が守れなくなり、ヒトは病気になって、死んでしまうということになります。

 酵素を無駄使いして減らさないためには、酵素を補給しながら生きていく事が必要になります。つまり食物酵素という形で、常に取り込むと良いのです。食物酵素は、食材自体が持っている酵素です。食物酵素の多い食事をすると、食物の持つ酵素が食品の消化を助け、人体自身の消化酵素の分泌が少なくてすむために、潜在酵素の消費を抑えることができます。

 例えば牛などでは、四つの胃があるのですが、自分の消化酵素が出てくるのは四番目の胃だけです。消化しにくい草などをエネルギーに変えるために、最初の三つの胃では、食べた物が持っている消化酵素と微生物から出てくる酵素を使って、食べ物を発酵し、分解するのです。自分の酵素を減らさないように進化した素晴らしいシステムです。

 酵素は熱に弱く、48度で2時間、50度で20分、53度で2分で失活します。胃酸には強く、失活しません。胃の中の酸性が強い条件では、働かない酵素も、小腸に入ると、PHが8まで上昇すると復活します。食物酵素を利用するには、加熱しない生の食べ物を増やすことが重要なのです。

 スコットランドの実験で、1211匹のマウスには人間の食事と同様の25種類の加熱した食べ物、一方1706匹のマウスには生野菜と牛乳を与え、2年半観察しました。加熱食のマウスは、血液中の免疫グロブリンが著明に低下し、感染に弱く、繁殖能力が低くなり、短命でした。生食のマウスは病気になるものが見つからず、一般の平均寿命2年であるのに4年以上生きるマウスが出てきたとのことです。

 近年の我々の食事も、加工食品の割合が増えて、加熱したものばかり食べる人も増えていますよね。酵素を含むものは、放っておくと果物のように、発酵し、腐ってゆきます。一方ファーストフードのハンバーガーなどはなかなか腐りません。酵素がない食べ物を食べると、それだけ自分の消化酵素を浪費することになります。

 食べ物の酵素を最大限に活かすには、生食+発酵食品と加熱食品の割合は7:3程度にするのが理想と言われています。もちろん煮た野菜は、細胞が破壊されて、消化吸収がスムーズになるなどの良い面もあります。1日の野菜の目標値は、400~500g以上、350gは最低値です。そのうち半分以上を生野菜で摂るのが理想的です。

 魚も刺身が最高の食べ方です。二番目はしゃぶしゃぶ、味噌で漬けた西京漬けなどは、味噌の酵素で、事前消化が進んでいるため、消化されやすくなっています。全ての食材でお勧めの調理法は、1、蒸す 2、煮る 3、焼く 4、揚げるの順です。酵素が残りやすく、糖化が進みにくい順番になっているので、揚げ物の回数はなるべく減らしてゆきましょう。

 あまり食べる人はいないかとは思いますが、葡萄の種とか、スイカの種は食べない方が良い物です。生の種には酵素阻害物質が含まれていて、発芽するまでは種の中の酵素が反応しないようになっています。飲み込んでしまうと体内で、酵素の働きをブロックしてしまうため、毒になるのです。でもイチゴや胡瓜、キウイ、トマト、ナス、オクラなどの種は食べても構わないようです。

 砂糖の主成分であるショ糖はブドウ糖と果糖が強固に結合していて、分解するのに、多量の酵素を消費します。消化しにくいため、そのまま腸に入ってしまうと、悪玉菌や真菌の餌となり、腸内で腐敗が起こります。それを除去するために好中球が活性化し、活性酸素を多量に発生させるため、身体はどんどん酸化してゆきます。

 消化されたショ糖は、多量に血液中に入ることで、赤血球がくっつきやすくなるルロー化が生じて、全身の微小循環を悪化させることでも、組織の酸化を進めます。同時に糖化も起こして、終末糖化産物となり、あらゆる生活習慣病の元になってゆくので、極力減らしてゆくことが健康長寿につながります。

 消化酵素を浪費しないためには、食事回数は3回ではなく、2回の方が良いです。蒼野も3食しっかり食べていた時は、時々胃が重たかったり、お腹の調子を悪くする事がありました。でも16時間ファスティングをし出してからは毎日快調です。

 3食食べるというのは、消化管に多大な負担をかける行為です。消化管のキャパシティを超える食べ方では、消化が追いつかず、その分をカバーするために、大量の消化酵素が必要になります。日本でみんなが3食食べる様になったのは、明治以降です。元々のスタイルに戻すのは、理にかなっています。

 身体の中で1日に作られる酵素の量は限られています。イメージとしては「食物酵素、消化酵素、代謝酵素を足すと100%になる」という感じです。食物酵素をしっかり補給し、消化酵素を減らさない食べ物を選んで、食事回数を減らせば、その分、代謝酵素が存分に使える様になります。

 例えばコロナに罹ったとしましょう。その時にヒトは、本能として身体を回復させるために、食欲がなくなり「消化酵素」の利用を最小限にとどめて、「代謝酵素」の利用を最大限にします。コロナウイルスを殺すために体温が上がるのも、酵素反応や代謝反応を活性化している証拠です。

 酵素の観点から考えても、ファスティングは健康効果が高い方法になります。故意的に消化酵素の消費を減らし、代謝酵素を活性化させて、細胞内や身体の中の余分なものや毒物を代謝します。オートファジーやデトックス反応が活性化するのです。年齢と共に減ってしまう酵素を浪費しないためにも、時々ファスティングをすることが必要だと思います。

 もちろん体内の代謝酵素が働くためには、ビタミンやミネラルなどの微量元素が不足していないことは重要です。やはり一番食べなければいけないものは、生の野菜や果物の様ですね! 健康寿命延伸のためには、新鮮な農産物や魚を、生で食べる機会を増やしてゆきましょう!

 最近は、毎日瀬戸内レモンを絞って、炭酸で割り、お酒がわりに飲んでいる蒼野でした。 

参考書籍: 長生きするための88の知恵     鶴見 隆史

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