ドーパミンを出してすぐ行動する方法!

2023/04/16

 本日読んだ本が、昨日書いたブログ内容とも関連していて、シンクロニシティを感じた蒼野です。その本は『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』という本です。読みやすいけど、自分でもやってみたくなるコツがわかりやすく書いてあって、とてもためになる本でした。

 本が売れにくい現代で、すでに20万部を突破しているということもあり、読んでおかねばと思った本なのです。蒼野自身、これは将来のためにやった方が良いよなあと思う事に、なかなか取りかかれなかった経験は沢山ありますし、気乗りせずにやめてしまったことも沢山あります。

 現代は何かと忙しいので、目の前のこなさないといけない事にかかっていると、新しい事に取り掛かる気力や時間が無い、と思ってしまいがちです。来週の土日にやろうなどと思ってしまい、どんどんのびのびになってしまうのです。これだけベストセラーになるということは、いつまでたっても大事な事に取りかかれない、同じような悩みを持った人が、沢山おられるということだと思います。

 本を読み始めると「あなたが動けないのは、人間の脳の仕組みがそうなっているからなのです」という言葉が目に飛び込んできました。昨日セロトニントランスポーターの話をブログに書いた蒼野はピピっときました。いつもの生活の中に新しい事を入れるというのは、かつての人類の生活ではリスクがあったという事です。未知の状況や新しい挑戦に対して消極的になることで身の安全を確保してきたのです。

 原始人が初めての場所でウロウロしていたら、急に恐ろしい猛獣が現れて、食べられてしまう確率は高くなります。今まで安全だった、よく知っている場所で食べ物を探している方が、種の保存には有利だったということです。だからこそ、新しい事をする時には、恐怖や不安がつきまとうように出来ているのです。

 昨日も書いたように、日本人のセロトニントランスポーターの遺伝子は、S型がほとんどであるため、リスクに対する考え方はより慎重です。新しいものにトライするよりも、今までと同じ行動を取る方が安心なのです。そういうところからも日本人は思い切って、生活習慣を変えられる人が少ないのかも知れませんね。それがベストセラーになった理由の一つかなあと思いました。

 その脳科学的な解決策として、鍵を握るのがドーパミンです。脳の報酬系として知られる側坐核からドーパミンが分泌されれば、達成感や喜びを感じ、やる気が湧いてきて、新しい事にトライ出来るのです。何度かトライするうちに、新しいことは、未知の事ではなくなり、既知の事になります。恐怖や不安は払拭され、すぐに取り掛かりやすくなるのです。

 詳しくは、本を読んでもらうのが一番良いのですが、蒼野なりにアレンジしてドーパミンの出し方、未知のものを既知にしてしまうやり方について、書かせて頂きます。具体的にドーパミンの放出を促す方法は以下の通りです。

1、取り掛かりは小さなものにする。いわゆるベイビーステップです。例えば朝、散歩する習慣をつけようと思うけど、思っただけで行動できない場合には、玄関に行ってスニーカーを履くことから始めるのです。小さな一歩で、未知のものはだんだん既知の物に変化します。

2、行動できたことを、小さな事でも前向きに評価する。セロトニンが少ない日本人は、砂漠で水筒に水が半分しかなければ、ダメかも知れないと思いやすい気質を持っています。まだ半分残っているから大丈夫だと考える癖が重要です。スニーカーを履いただけでもよく出来た、進歩したと前向きに評価して喜ぶことができれば、やる気のドーパミンが出てきます。

3、自分だけでなく、友人や家族などにも褒めてもらう。ドーパミンが放出され、新しい事に取り組む意欲、続けるモチベーションが高まります。継続して習慣にしてしまえれば、タネは撒かれた状態です。少しずつ育てて、進歩や成長を楽しめばドーパミンは出続けます。

4、他人と比較しないことが重要です。過去の自分と比較しましょう。上手くいかないことがあっても、自分なりの小さな進歩を評価しましょう。ドーパミンは、目標達成の時には、確かに沢山出ますが、それに至る前向きな過程でも出続けるのです。

 新しい事を習慣にする際に影響する、ドーパミン以外の神経伝達物質についても調べてみました。セロトニンやGABAを増やすことで、不安や恐怖が減るため、新しいことにトライしやすくなります。自分が情熱を燃やせる事に対しては、興奮してノルアドレナリンが分泌され、覚醒度や注意力が増すことで、集中してエネルギッシュに取り組めます。

 これらの神経電物質のバランスが重要なのです。新しいことと関係なくても、適度な運動はドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質のバランスを改善する効果があります。運動習慣はとても大事です。やる気が出ない時は身体を動かすというテクニックについても書いてありました。

 栄養バランスは基本です。神経伝達物質の元になる栄養素が不足しないように、ビタミンB群、オメガ3脂肪酸、必須アミノ酸などは十分に摂れるよう、毎日同じものや、加工食品を食べ続けないことが重要です。善玉の腸内細菌が作る短鎖脂肪酸は、体内炎症を抑え、メンタルにも良い影響を及ぼします。発酵食品や食物繊維も必須です。

 十分で良質な睡眠は、神経伝達物質のバランスを整えてくれます。セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の生成が促進され、新しい事に挑戦する意欲につながります。ストレスが過剰な時には、新しい事をする意欲は湧きません。やはり、ベースの健康が重要であるというのは、蒼野が、本に加えて強調したい事になります。

 日本人は心配性で、これまでの生活を変えにくい気質です。しかしこれまで以上に激変してゆくこれからの世の中に対応してゆくためには、『やる気に頼らず、先延ばしせず、すぐに新しい事にトライできるコツ』を知っておくことは本当に重要なことだと思いました。そしてこれは生活習慣病の予防にも、大いに役に立つなあと感じました。

 生活習慣が変えられないから、なってしまうのが生活習慣病です。そして日本人の死因の大部分がこの生活習慣病なのです。人生を変えて、自分の理想に近づけてゆくことはもちろんですが、一度無くしてしまえば、なかなか幸せに近づくのが難しくなることは、多くの患者様を見てきて痛感します。

 やる気に頼らず「すぐ生活習慣を変える人」が沢山増えてゆくように、37のメソッドを自分のものにしてゆきたい蒼野でした。大平先生ありがとうございました!

参考書籍:やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ  大平 信孝
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