今日は片頭痛について、その概要をお話しします。
片頭痛は頭の片側だけがズキンズキンと脈拍のように痛む頭痛だと思われているのが一般的ですが、両側、後頭部、頭全体などが痛むこともあり、また締め付けられるように感じることもあります。肩こりからの緊張型頭痛との違いは、
体を動かしたり、頭を動かしたりした時に痛みが強くなる頭痛であれば片頭痛と考えて間違い無いです。
片頭痛の人は体質的に敏感な脳の持ち主です。逆に敏感で才能があり、仕事や芸術の分野でも才能を発揮する魅力的な人が多いとも言えます。例えばベートーベン、『運命』などは急に頭痛に襲われた感じがしませんか?
ゴッホも頭痛持ち、強いコントラストの原色系のあの感じも頭痛を想像させます。科学界ではキューリー夫人、文学界では芥川龍之介なども頭痛持ちで有名です。短編小説の『歯車』では頭痛の前兆である閃輝暗点を表した文章が残っています。
芸能界では研直子さん、嶋大輔さんや宇崎竜童さんなど、皆さん頭痛で悩まれ、頭痛の専門のDr.に相談されています。そして正しい知識を身につけて、頭痛とうまく折り合いをつけて活躍されておられます。
進化の過程で頭痛の遺伝子がこんなに多く残されてきたというのは、その才能と引き換えの部分があるのかもしれませんね! 大昔、卑弥呼も片頭痛持ちで、人一倍、遠くにある台風が分かったり、雨が降るのが予測できたりできたことで神様とつながっていると思われたという説もあります。
自分は片頭痛持ちではありませんが、妻や娘が頭痛持ちなので、ある程度理解はしているつもりです。彼女たちを見ていると、我慢していることも多く、それが分からずに地雷を踏んで怒られてしまうこともしばしばです。世の中から頭痛に悩む人がいなければ良いなあと思います。
蒼野は現在頭痛クリニックに勤務して沢山の片頭痛の患者様を診せてもらっています。その知識を少しずつ書いていきますので、よろしくお願いいたします。