食で心を癒しましょう!

2023/10/19

 皆様は「ムードフード」といいう言葉を聞いたことがありますか? 食べると気分を変え、心の健康をアップしてくれる食べ物のことを指している言葉だそうです。蒼野は食いしん坊で、好奇心いっぱいの人間なので、様々な食べ物を試し、自分の気持ちの変化を確かめて楽しんでいます。

 薬ではありませんが、医食同源という言葉もあるように、自分が食べると気分が良くなる食べ物をよく知り、自分の生活に取り入れてゆくのは、人生の質をアップするために、必要な知識だと感じます。意識せずに食べている物も多いと思いますが、今日は「ムードフード」という点から、食べ物を考えてみたいと思います。

 まず思いつくのは、眠たい時やだるい時に、気分をシャキッとさせるカフェインを含む飲み物でしょうか? 蒼野も愛飲しているコーヒーや紅茶、日本茶などが挙げられます。蒼野の朝はずっとレモン緑茶にしていましたが、最近はルイボスティーや香り高い紅茶も織り交ぜています。

 それぞれが多くの健康効果を持っていますが、日本茶はテアニンというリラックス効果やストレス軽減作用のあるアミノ酸も含みます。海外でも日本茶ブームが起きており、輸出量が右肩上がりで上昇中だそうです。シリコンバレーでもお勧めの飲み物となっています。

 ほっこりして、気分を落ち着けてくれる飲み物としては、様々なハーブティーが挙げられます。カモミールティーやラベンダーティー、レモンバームティー、ペパーミントティー、パッションフラワーティー、バレリアンルートティーなどがあるようです。蒼野は飲んだことがない物も多いため、一つずつ試してみるのも楽しそうです。

 心地よい眠りを誘う食べ物としては、最近話題になったヤクルト1000とか、GABA入りのチョコレート等が挙げられます。睡眠の質を高める作用が謳われています。赤ワインを適量飲むことも、アルコールによるリラックス効果+ポリフェノールの作用によって、眠りやすくなります。しかし量が多くなると、アルコール代謝による交感神経興奮で、夜中に目が覚めてしまうため、グラス1~2杯に留めることが重要です。

 睡眠にはメラトニンが適切に分泌されることが重要です。メラトニンの材料となるセロトニンを作る食べ物は、間接的なムードフードです。バナナには、セロトニンの材料であるトリプトファンと、生成に必要なマグネシウム、カリウム、ビタミンB6が含まれます。

 トリプトファンが多く含まれる食べ物としては、七面鳥やチキン、牛肉、サバやサーモン、頭部は大豆製品などが挙げられます。これらと一緒にビタミンB6とマグネシウムを含むアーモンドを摂ることでも、睡眠改善効果が期待できます。

 日本の昆布や鰹節から取っただし汁には、旨み成分のグルタミン酸やイノシン酸が豊富に含まれています。これらは味が美味しいだけではなく、認知機能や集中力をサポートする作用があります。朝の味噌汁やお吸い物は、心の健康や気分を上げるのに効果が期待できるのです。

 スパイシーで辛い、チリペッパーや唐辛子は、脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィンを放出させ、気分を上げてくれます。蒼野は結構辛くても平気です。他の家族は弱いので、最近は楽天で買ったチリソースや、カレースパイス、サンバルソースなどを、料理に加えて、汗をかきながら食べるのが、マイブームです。

 唐辛子などに含まれるカプサイシンは、舌や口にあるTRPV1受容体に作用し、その感覚が脳に伝わります。その刺激でエンドルフィンが放出されます。エンドルフィンは幸福や快感につながるホルモンですので、辛い物好きな人は、蒼野も含めてやめられなくなってしまうという訳です。

 一方、食べ過ぎると身体に良くないムードフードもあります。その代表が甘い物です。特に女性では、その虜になっている人は多いと感じます。甘い物は脳の報酬系を活性化し、これも幸せ物質のドーパミンを放出させるため、食べると快感や喜びを感じます。

 しかしドーパミンは同じ刺激が続くと、慣れてしまって徐々に放出が少なくなる為、もっと大きな刺激が欲しくなる性質があります。毎日甘い物を食べていると、知らない間に、もっと食べたくなるのです。これはアルコール中毒などと同じメカニズムです。いわゆる糖質中毒は、誰もが陥りやすい万病の元なのです。

 甘い物を食べると、血糖が乱高下し、インスリン抵抗性が出来て糖質が細胞で利用しにくくなったり、中性脂肪が上昇して肥満につながったりしやすくなります。インスリンの過剰分泌も来しやすく、食後の低血糖で、脳の働きが低下したり、気分が変動したりします。もちろん糖尿病リスクにも繋がります。血糖スパイクを繰り返すと、海馬を痛めるため、認知症にも繋がりやすいのです。

 でも甘いものは、どうしても食べたくなる時がありますよね! 蒼野自身も欲しくなりますし、全部がダメと言ったら人生の楽しみが減ってしまいます。時々ご褒美として食べるようにすれば、糖質中毒には至らずに、食べた時に毎回、気分を上げる効果を得ることができるはずです。糖質は、アルコールと共に、十分注意が必要なムードフードなのです。

 すぐに気分が変わる訳ではありませんが、オメガ3脂肪酸は、体内炎症を抑え、うつ症状の緩和に役立ちます。青魚やサーモン、亜麻仁油やナッツなどは毎日、どこかで摂りたい食材です。また腸に良い食材も、全身の炎症を抑え、気分を安定させてくれます。発酵食品や、新鮮な野菜、全粒粉穀物、ベリー類なども、意識して摂りたいですね!

 ダークチョコレートとナッツは、おやつとして蒼野が勧めたい食べ物です。ネットでカカオ100%のチョコを取り寄せ、何かつまみたいときに、小分けになった胡桃一袋(30g)と一緒に食べています。食物繊維も補給出来て、お通じも毎日絶好調です。

 カカオに含まれるポリフェノールやテオブロミンの作用で、気分も落ち着き、エンドルフィンの分泌も促進してくれるため、食べると幸せを感じます。マグネシウムやトリプトファンも豊富ですので、セロトニンやメラトニンの材料としても優秀です。砂糖の含有が少なくなるカカオ70%以上なら、メリットが多くなりますので、70%から慣らしてゆくと良いと思います。

 美味しい物を食べるのは、やはり人生の幸せですよね!食べ物は健康に直結しています。お茶やコーヒーを上手く使い分け、良質なおやつを間に挟み、スパイスで幸せを感じましょう。これからもムードフードの探究を続けてゆきたいと思います。楽しいので皆様も是非!! 

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