サプリメントの使い方!

2021/12/18

今日はサプリメントについて、蒼野の私見を書いてみたいと思います。

 サプリメントは、その言葉が持つ意味として、「補充、補足」という意味合いです。不足しているからこそ「補充」するということです。現代人はビタミンや、ミネラル、はたまたポリフェノールやファイトケミカルは、本当に足りていないのでしょうか?

 蒼野が子供の頃、ピーマンも人参もトマトも、あまり好きではありませんでした。味が強烈で食べにくかったのを覚えています。自分が歳を取って味覚が鈍くなったためかもしれないのですが、最近のピーマンは甘く、にんじんもトマトもとても美味しいと思います。以前とは違うなあと思ってしまいます。

 品種改良は日進月歩で進んでいる様です。食べやすくなった野菜に昔と同じようにビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれているのでしょうか? 国の「日本食品標準成分表」の数値では、文部省が1950年に公表した「日本食品標準成分表」では、キャベツのビタミンCは80mg、なのに「日本食品標準成分表2020年版  」では41mgとなっています。同様にほうれんそうのビタミンCは1950年150mgから2020年35mgへ、鉄は1950年13mgから2020年2mgへと、激減していることが記載されています。

 分析技術の向上や、単位の変化や体内での利用効率の見直しなどで、記載値が変化するため、成分表を用いた栄養成分の比較には、意味がないとする意見もありますが、変わっていないとも言い切れませんし、安心できる確証もありません。

 また旬の問題もあります。1年中色々な野菜が食べれる様になったのは、喜ばしいことなのですが、栄養価の高い時期と旬は、重なっていることが多く、冬野菜であるほうれん草のビタミンCは、夏採りで20mg/100mg、冬採りで60mgと3倍も違っています。 

 農業自体も、資本主義の中では、大企業が勝ち残ります。アメリカの農業を見ても、巨大な畑で、たくさん肥料を使って、機械化し、遺伝子の組み替えで、除草剤で枯れない品種で、1本の苗に沢山実をつける植物に、沢山の除草剤を撒いて育てます。

 たとえばトマトなら、完熟して柔らかくなると潰れてしまい、機械での収穫がしにくくなることから、まだ硬いうちに収穫して、薬品をかけて真っ赤にするといった作り方をしています。そうした野菜が安く出回り、市場を席巻するのです。同じ広さの土地からたくさん取れた野菜には、土からの栄養分は昔ほどは入っていないのは、当然では無いでしょうか?

 こういう話は以前からあり、蒼野は30代くらいから、サプリメントのお世話になっています。不足して身体に必要な酵素や代謝に影響が出るくらいなら、余ったビタミンなどが、排出されるとしても、勿体無いとは思えなかったからです。

 ビタミンやミネラルなどの微量元素は、人間の状況によっても、消費量はものすごく変わります。タバコを1本吸っただけで、ビタミンCは1日の所要量の半分が消費されると言われています。ストレスでも大量に消費されてしまうのです。いつどんなストレスに見舞われるか、分からない現代において、備えておくのは無駄ではないと思います。

 マルチビタミン&ミネラルサプリメントの18の研究をレビューした論文で、200万人をフォローしたものでは、サプリメントの有無によって心血管病や脳卒中の発症頻度は大きく変わっていません1)。やはり食事で摂る方が良いというのは正しいことなのだと思います。サプリメントによっては不純物も入っているので、安心できる物を選ぶ必要があります。

 少なくとも、マルチビタミン補給による、疾病の予防効果ははっきりしませんが、量に気をつければ、飲むことによる害も無いと思われます。最近の研究で、欠乏のケースが多く報告されているのが、「ビタミンD」です。太陽光を浴びることが少なくなった現代人にとっては、補充しても良いものだと考えます。

 ただ米国の別の研究では、60歳から99歳までの高齢者369人の内服薬を分析。累計22種類のサプリメントの内服が確認され、うち10種類のサプリメントと処方薬との間に相互作用の可能性が指摘されたと報告しています。複数の治療薬を飲んでいる方は、サプリメントも含めて、処方薬局に問い合わせておく必要がある様です。

 サプリメントは毎日飲むものだと思っておられるかと思います。蒼野としては、人類の長い歴史で、同じビタミンやミネラルが、毎日摂れていたことはなかったと思われることや、ずっと飲んでいると利用率が落ちたり、急に飲まなかった時に対応が難しくなり、不調になったりする可能性を考えます。あくまで補充ですので、毎日同じサプリメントは飲まないようにしています。

 その時の直感ですが、足らないと思うものを食事と一緒に摂る様にしています。毎日飲まなければ長持ちもしますし、経済的にもお得に感じます。マルチビタミンミネラルは1日所要量の半分程度をベースに飲んでいます。ストレスを感じた日にはビタミンCを、免疫力を落としたく無い日には、ビタミンD3やベータカロチンなどといった飲み方にしています。

 最近仲間入りしたサプリメントは、『NMN』と『レスベラトロール』です。いずれも愛読書『LIFE SPAN』で老化予防に効果が確認されている成分です。以前は毎晩飲んでいた赤ワインを飲まなくなったこともあり、赤ワインに入っているレルベラトロールはサプリで摂ることにしました。

 サプリメントに関しては、それぞれの考え方があると思います。もちろん新鮮な食材を、さまざまな種類で食べて摂取するのが、最も良いと思っているのは変わりません。しかし時間がない事も多く、家にあるもので、食事を済ませるような時には、サプリメントで、少し安心したりしているのです。

 童顔のせいもありますが、年齢よりも若く見られやすいのは、『昔からサプリメントを摂っていたのが良かったのかも』と信じていたい蒼野でした。

参考文献:
1)Association of Multivitamin and Mineral Supplementation and Risk of Cardiovascular Disease:A Systematic Review and Meta-Analysis. ; Cardiovascular Quality and Outcomes . 2018 Jul;11(7):e004224.

天然レスベラトロール  i Harb
https://jp.iherb.com/pr/now-foods-natural-resveratrol-200-mg-120-veg-capsules/16093?rcode=DBO7172