今年もあとわずかですね。ウィズコロナになって、第8波真っ最中ですが、今年は3年ぶりに、家族全員で、両方の実家に帰る予定にしている蒼野です。最近目にした親子が一生の間に共有できる時間に関する知見が衝撃だったので、皆様にもお伝えしたいと思います。
蒼野も親元を離れて独立してからは、仕事のせいにして、コロナ前にも滅多に実家には帰っていません。それが普通と思っていましたし、親がどんな思いでいるかなんて考えても見ませんでした。とにかく滅多に会わないのは事実です。皆様はいかがでしょうか?母親は元気で暮らしていますが、もういい歳です。ふとあとどのくらい一緒の時間を過ごせるのかなと、疑問が湧いてきました。
そこでネットで調べてみたところ、どれくらいの時間、親と子が一緒に過ごせるのかを計算した人がいました。1年のうちに親と別居している人が、顔を合わせて食事をしたり、話をしたりする時間は、平均的に盆と正月で合わせて6日程度とのことです。その6日間にも出掛けたり、寝ていたり、風呂に入ったりもするので、親と話をしたり、何かを一緒にしたりする時間は実質1日4時間くらいなのだそうです。年6日で4時間、合計すると24時間です。
今ウチの母や90歳。100歳まで生きるとしても、後10日しか一緒に過ごせないという計算になります。そう考えるとちょっと切ないですし、会いに行けるチャンスを大事に過ごさないといけないなあと思います。広島と博多、それほど遠くは無いはずなのに、蒼野は年に6日間も帰っていません。
これは我が子との関係でも同様の様です。ウチの3人娘が小さかった頃、蒼野は病院に月12日は当直で泊まっていました。それ以外に手術で遅くなったりもしたので、時間にしたら、それほど一緒に居なかった様に思います。でも休みの度にドライブして、川遊びをしたり、海に行ったり、蛍を見に行ったり、クリスマスプレゼントをツリーの下に用意したり、スキーに連れてったりしたのは、蒼野の中ではめちゃくちゃ楽しかった思い出として残っています。
娘たちが中学校になると、一緒に出かける機会も激減し、毎日ご飯を一緒に食べるかどうかというのが接点になりました。たまの旅行が一大イベントでした。娘たちが高校になると、部活や友人との付き合いが忙しくなり、家族でどこかに行く事も無くなりました。
昔放送された『チコちゃんに叱られる』に「わが子と生涯で一緒に過ごす時間」という試算があったそうです。関西大学社会学部教授の保田時男先生によると、母親が生涯わが子と一緒に過ごせる時間は約7年6ヶ月。父親はその半分以下の約3年4ヶ月なんだそうです。
確かにその通りかもです。一緒に過ごす期間のうち、幼稚園卒園時には32%が過ぎてしまいます。小学校卒業時は55%、高校卒業時には73%もが過ぎ去っています。かつての自分がそうだったように、どんな動物でも、子は親から巣立ってゆくのが自然の摂理です。家を出て行った後は、自分と親との関係と同じく、1年に24時間が普通になります。
蒼野が仮に100歳まで生きるとしても、嫁いだ娘と面と向かって話せるのは、長くても後38日しか無いんですね! ちょっと寂しいですが、ちゃんと成長した事を喜ばないといけませんね!その分、ワンコとの時間で、オキシトシンを穴埋めしたいと思います。
まだ家にいる他の娘も、家を出てゆくのも一つの成長ですよね! たまに会える日を楽しみに、自分の人生を楽しんでゆくしかありません。蒼野は頭では分かっていても、自分の中の娘のイメージが、一緒に遊んだ子供の頃のままだったりすることがあり、妻に「もうみんな大人なのよ!」と言われてしまいます。でもそれは自分の中で、一番いっぱい一緒に過ごした時間だからなのでしょうね。
子供にとっては、親の愛情をいっぱい受ける時間は、1日3時間で十分だそうです。お互いにオキシトシンが沢山分泌され、十分に心が満たされて、自尊心や人への信頼感を増すことができます。子供さんが小さいご家庭は、忙しくて大変な時期ではありますが、ずっと続く訳では無いので、目一杯楽しんでくださいね!
昭和の世の中では、お父さんは家になかなか帰らないのが普通でした。最近では男性の育休休暇もありますし、医師でさえ、令和6年から働き方改革が施行される時代になってきました。しかし調査によると、現時点では日本人のお父さんは、平日に子供と過ごす時間は、諸外国に比べて短い人が多い様です。
蒼野は、「自分の子供の声が分からなくなるなんて、オレオレ詐欺に引っかかる人ってボケているのかな?」と思っていましたが、こんなに会う時間が少なかったら、分からなくなっても不思議では無いですね!「親の心、子知らず」とは言いますが、自分が親になってみると、1人でいる母親の気持ちも少しはわかる様になりました。
皆様も帰省される方は、親御さんや子供たちと一緒に過ごせる時間を大事にしてくださいね! 良い人間関係は健康長寿にも必須です。親も子もお互い沢山オキシトシンを出して、健康で幸せな年末年始を過ごしましょうね!
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