先週末、久しぶりに樺沢紫苑先生が主宰するウェブ心理塾に、リアルで出席することが出来ました。このところ忙しくなっていて、4か月ぶりの東京参加です。やはり動画視聴での参加とは熱量が大きく違っていて、ものすごく勉強になりました。今日は健康ブログでは無いのですが、是非アウトプットして、自分の中に残しておきたいと思います。

　今回のテーマは「10年に1度のチャンス！ ChatGPT×情報発信　爆速スタートセミナー 」でした。今回は三人の講師の先生に学びました。最初は樺沢先生です。レベルの高い生成AIの登場で、今後の情報発信は大きく変わるという、目から鱗の未来予測がいちばんのトピックです。

　現時点ではChatGPTを使いこなせるようになることで、①圧倒的に自己成長出来る　②圧倒的に作業効率が高まる　③数年後には使える人と使われる人の間に、圧倒的な差が生まれるということを学びました。蒼野もブログの論文探しや、和訳、ブログの表題から、内容の概要を調べるために、4月からChatGPTを使っています。調べることが増えて、ブログ時間の短縮には至っていませんが、確かに便利だし、月が進むごとにChatGPTが賢くなっていることを感じています。

　二人目に講義頂いた田尻望さんのことは、業界に疎い蒼野は失礼ながら、話を聞くまで全く知りませんでした。でも全く知らない業界の話だったこともあり、衝撃的なインパクトを受けました。発売6ヶ月で10万部を突破した、『付加価値のつくりかた』の著者さんであり、キーエンスのコンサルティングエンジニアを経て、独立され、様々な企業のコンサルティングを行なって、ものすごい利益の向上の実績を積み重ねておられることが分かりました。

　蒼野はキーエンス自体を知りませんでした（汗）。講義の後調べて、初めて知ったのですが、知らない人のために解説しておきます（皆様ご存知ですか？）。製造業（工場）の自動化、効率化（FA）を推進する製品を、その顧客や、関連企業も含めて徹底的にリサーチして作り出し、世界初とか、特許のある製品も含めて、製造、販売している会社です。

　1974年設立の会社ですが、会社の時価総額は9月15日時点で、トヨタ、三菱UFJ、ソニー、NTTに続く日本第5位です。話題になりやすいのは、社員の平均年収で、2279万円とされています。同じFA企業の中では、他社の2倍近くあり、突出して高く、日系企業の中でもトップクラスなのです。もちろん普通の勤務医である蒼野は負けてます….。

　さぞやブラック企業なのではと、勘繰られる方も居られるかもしれないのですが、会社の満足度は日本企業の上位1％に入っており、3年離職率も2.4％と、とても低い会社なのです。田尻さんはそこで4年間過ごされたのち独立され、その思想とシステムを日本全国に広げて、会社の利益を上げ、「日本人の平均年収を上げることを目標にしている」とおっしゃられました。

　かといって、お人柄は決してギラギラした方では無く、腰が低く、にこやかで、丁寧です。輝かしい経歴に見えるものの、キーエンス退社後、独立までにドン底も経験しておられ、芯の強さもある、本当に魅力的な方です。お話の分かりやすさと、真実を突いた内容もあり、蒼野はいっぺんにファンになってしまいました。

　ここからは蒼野の感じたことになるのですが、キーエンスが伸びている理由も、田尻さんのコンサルで企業利益が爆増する理由も”ただ一つ”だと思います。それは人が価値を感じる事を、探し出し、徹底的にその人の役に立つことを追求するという事です。それは、相手の企業だけでは無く、その向こうに居る消費者にとって価値がある事まで考えるという姿勢です。

　キーエンスで実際に働きだした人に対しても、初期研修から徹底的に、相手にとっての価値を見つけ、その価値の対価を受け取れるような意識を叩き込みます。常に顧客や消費者からの情報を反映させながら、商品開発を進めるのです。その価値を感じた顧客が、感謝しながら製品を買うというシステム作りが徹底しているのです。本当に人の役に立つ仕事を追求しているという事です。

　人の役に立つために働く事は、本当に楽しいし、モチベーションも上がり、集中力も高まります。キーエンスの年収が高い理由も、業績がすごい理由も、仕事の満足度が高い理由も、最終的にはそこに集約されるように思います。もちろんそこにChatGPTを使って、仕事の効率化、価値の生産を高めれば、さらに収益は上がるのです。エクセル内にやるべき事や、必要な事を、AIがどんどん提案するさまは、圧倒されてしまいました。

　蒼野はずっと雇われてきた人間なので、現時点で理解出来たのはここまでです。しかし医学部を志し、医者になってからも、患者様が価値を感じる様な仕事を追求してきたという自負はあります。大学を選ぶ時に、「会社の為に働く人生は嫌だ」と考えて、人の役にたてそうな医学部を選びました。でもこの話を聞くと、人が仕事をする本質は、何をやっても同じなのだと確信できました。

　しかし様々な病院やクリニックも経験し、患者様にメリットが無くても、経営側の意向を重視せざるを得ない職場もありました。また世の中を見ていると、医療が患者様の価値を追求する仕事とは、かけ離れたビジネスになっている事も多く感じます。医療は健康な人を増やすのが、最終的に大きな価値提供だと思います。しかしみんなが健康になると医療機関は不要になるのです。

　田尻さんが言われるように、日本企業の多くにこの考え方やシステムが実装できれば、仕事はもっと効率的になり、利益率が上がり、皆の年収が上がると思います。年収が上がって、時間の余裕もでき、家庭が持てて、少子化も解決すると思います。加工食品やジャンクフードではなく、身体に良い美味しい物が食べれる様になり、ゆっくり寝て、運動する時間が出来、健康な人がもっと増えると思えるのです。

　今後AIによって、世界の言葉の壁は更に低くなるため、仕事のクオリティが高く、チームワークも得意で、よく働く日本人は、もう一度世界のトップレベルで戦える様になる！　と思わせて頂きました。ある意味、田尻さんのこれからの仕事は、日本人にとって大きな変革になり得る仕事だと感じました。

　三人目の講師は、システムエンジニアでウェブ心の仲間でもある讃良屋安明さんです。ずっとChatGPTを初めとする、大規模言語モデルAIや、画像生成AIを研究しておられます。ここでは、その具体的な、蒼野が知らない使い方を詳しく教えて頂きました。なかなか言語化は難しいので、気になる方は、ウェブ心に入会して、動画でご確認頂けると、本当に役立つ情報が自分の物になると思います。

　時代はどんどん変わっていますね！しかもそのスピードは本当に速いと感じます。それについていくのも、いかないのも、もちろん人それぞれだとは思います。でももし、ついてゆこうと思うのなら、大事なのは、まず素直に受け入れる事だと思います。田尻さんも、キーエンスで伸びる人は素直な人で、自分のやり方にこだわる人は、伸び悩むと言われています。

　講座の後は、田尻さんや樺沢先生、讃良屋さんも、みんな一緒に2次会まで行って交流し、更に学びを深めました。今回も本当にウェブ心は素晴らしい、と改めて感じました。今後自分が与えられる価値が何であるのかを、もっと追求してゆこうと決意した蒼野でした。　

参考書籍：　付加価値のつくりかた　　　田尻　望

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