今日はリコード法 番外編として、こうすれば貴方もアルツハイマー病になれる方法について、書いてみようと思います。本に書いてあるアメリカ人を、日本人に置き換えて、蒼野がアルツハイマーを、どんどん近づける方法を考えてみました。
私たち日本人は毎日、長時間マジメに、遅くまで働きます。自宅に帰ると小腹が空いて、寝る前にインスリン値を跳ね上げるおやつをちょっと食べたくなります。糖質の作用で眠くなり、深夜にベッドに入りますが、太ってしまったため、睡眠時無呼吸で熟睡できません。数時間の睡眠で、朝方目が覚めると、今日しなければいけないことが、頭に浮かんでストレスを感じ始めます。
忙しい朝に自炊する余裕は無く、朝食は、手軽に食べれる菓子パンやサンドイッチをコンビニで買って、甘いカフェオレと一緒に胃の中に流し込みます。これで体内の炎症を誘発する、乳製品、グルテン、砂糖を一度に摂る事ができます。砂糖と炭水化物で、インスリン抵抗性を増し、グルテンとカゼインで胃腸に穴をあけることができます。
食後には、胃酸の逆流が気になるため、かかりつけでもらったプロトンポンプ阻害薬も口に放り込みます。胃酸を減らし、亜鉛やマグネシウム、ビタミンB 12などの重要な栄養素の吸収を損なうことができるのです。
ついでに高脂血症治療薬であるスタチンも飲み込みます。コレステロールを150以下に下げる素晴らしい方法で、脳萎縮リスクを上昇させることができるのです。
深夜のおやつから、8時間程度で朝食を摂るため、オートファジーは決して発動しません。蓄積されたアミロイドβや、壊れたタンパク質は除去される方法がないのです。
満員電車のストレスも受けながら、嫌な上司と一日中一緒に仕事だと思うと、海馬にダメージを与えるコルチゾールを、沢山分泌することができます。
一日中会社でパソコンに向かい、外出することはありません。最小限しか日差しを浴びないようにすれば、ビタミンD不足のキープは完璧です。
午前中に血糖が急下降したら、気の利く同僚がオフィスに置いてくれているお饅頭に手を伸ばします。お昼も時間が無いので、ストックしてあるカップラーメンとコンビニのおにぎりで済ませましょう。食品添加物、保存料、塩分たっぷりで、低蛋白質、ビタミンCも入っていません。これでお昼も炎症を高レベルでキープできます。
栄養不足のために食欲は、体のためと思って甘い野菜ジュースでバランスを取ろうとします。まだ物足りないので、チョコチップクッキーを最後に3枚摘み、腸内細菌叢にダメージを与え続けます。
さらにアルツハイマー病への突き進むには、煙草を吸うのが何よりです。脳への酸素供給を低下させ、何百もの有毒な化学物質を血流に送り込めます。体の隅々まで炎症を起こすことができるのです。
歯を磨いたり、デンタルフロスを使う必要はありません。口腔内を不潔にすると、全身の炎症が促され、脳血液関門を破壊することができます。脳の中にも、細菌が入り放題です。
1日座って仕事をし続けたら、お腹が空きます。残業でまだまだ帰れないので、休憩中に、近くにできた鳥唐揚げのお店の味を確かめよう。3個入りより5個入りの方がお買い得です。アルツハイマー病を誘発する、茶色に色づいた終末糖化産物の宝庫です。トランス脂肪酸や、酸化して再加熱した油で揚げると、神経毒のアクリルアミドがたっぷり入っているので、海馬に十分なダメージを与えることができます。
唐揚げだけではバランスが悪いと思い、ついでにハンバーガー、ポテトセットもひとつ買うことにします。とうもろこしで育った牛肉は、炎症性のオメガ6脂肪がたっぷりです。グルテンが詰まったバーガーパンに、果糖ブドウ糖液糖たっぷりのケチャップがいっぱいです。胃腸と脳血液関門に、沢山穴が空いてゆきます。
22時にようやく帰宅、古い借家なのでカビ臭いけど気にしません。お気に入りのカウチに倒れ込み、昨日のネットフリックスの続きに没頭します。今日も一日よく働きました。自分のご褒美に今日はシャンパンを開けましょう。小腹も空いたので、帰りに買ったコンビニスイーツをつまみに乾杯してリラックスです! 至福の時間が過ぎてゆきます。
こうして完璧な『アルツハイマーになろうデイ』を締めくくることができます。照明をつけたまま、そのままカウチで寝落ちします。おやすみなさい!
皆様どう思われたでしょうか? 少しドキッとされたのではないでしょうか? 蒼野も、唐揚げを買って食べます。唐揚げグランプリ優勝とかと書いてあると気になって仕方ありません。またテレビでコンビニスイーツのランキングを見ると、娘が食べたがっていたからという口実で買ってしまったり、ご褒美の日にはシャンパンを開けたりしてしまいます。
食の好奇心は失わなくて良いと思います。しかし、大切なことは、こんな生活習慣をなるべく、少なくしてゆくことです。何事も積み重ねです。何が悪いのかはちゃんと覚えておいた上で、楽しみながら健康をキープしてゆきましょうね!
参考書籍: アルツハイマー病 真実と終焉 デール・ブレデセン