snowboard

2022/02/12

 昨日の平野歩夢選手の金メダル、見事でしたね!蒼野もスノーボードは大好きで、自分でも30年前にゲレンデには、誰もスノーボードをしている人が居ない時代から始めていたので、感慨深く、喜びもひとしおでした。今日はスノーボードに関しての健康情報を書いてみますね!

 ハーフパイプは壁の高さが7m、ジャンプの最高点は5.5mということで、命懸けというのは文字通りの競技だと思います。12.5mの高さから普通に落ちてきたら大怪我です。ちょうどカーブしているところに降りてくるため、力が分散されうまく着地できるのです。

 蒼野も少しだけ、ジャンプなども挑戦したりしていたのですが、怖いので着地地点が平坦なところで練習したりしていると、転んだ時の衝撃が強いのです。一度お尻から落ちて、しばらく動けないくらい打撲したことがあります。鏡で見ると、赤ちゃんの蒙古斑のように青くなっていて、痛みもしばらく引きませんでした。おそらく尾骨が折れていたように思います。

 スノボのジャンプの着地は傾斜がある方が、転倒時の衝撃が分散されるため、怪我はしにくいのです。でも怖がって腰が引けたら、必ず転倒します。ハーフパイプにも入ったことがありますが、これが怖い! 結局リップ(ハーフパイプの角)から板が半分出るくらいがやっとでした。ふかふかの雪ならともかく、氷なので転ぶとかなり痛いです。

 ということで、自分と比べるのは本当におこがましいのですが、平野選手は凄いと思います。レベルは天と地なのですが、でもスノボは蒼野は普通に滑るだけで、十分満足で気持ちがいいのです。特にフカフカの新雪に当たったりすると、アドレナリンが漲り、叫びながら滑りたくなります。

 新雪の時は緩斜面では止まってしまうので、埋もれて脱出するのにものすごく体力を消耗するのですが、急斜面の新雪は、パウダーを飛ばしながら、空を飛んでいるような感覚で、ものすごく気持ちが良いのです。ストレスはどこかに吹き飛んでしまい、心の底から生きてて良かったと思える瞬間です。

 スノボにハマってからは、毎年シーズン10日くらいは滑りに行っていました。広島の県北か島根あたりが多いのですが、九州に来てからも片道300kmを1人で運転して日帰りしていました。新雪を狙うため、高速道路に積雪があるような時に行きたくなるので、ある意味病気です。うちの三人娘も小さな頃は、よく連れて行きました。

 日常とは離れて、非日常の雪山に身を置いて刺激を受けると言う転地効果は、精神的な面にも効果があり、ストレス解消や病気療養にも良いとされています。そして、夢中で滑ることで、今のこの瞬間に意識を集中する「マインドフルネス効果」で、蒼野は日頃のストレスを発散したかったのだと思います。帰りの運転の為に、スキー場近くの温泉に行って、しっかり筋肉のケアをして帰るのがルーチンでした。

 楽しいスノーボードですが、始めるに当たっては幾つか注意が必要です。怪我の確率は高くはないのですが、スノーボードはスキーと比べて受傷率が高く、1.5~2倍くらい多いのです。スキーは二本足で歩く延長でバランスが取れるのですが、スノーボードは両足が固定されているため、エッジを踵とつま先に交互に変えてゆく必要があり、バランスがとりにくいのです。

 スノボ外傷は転倒によるものが最も多く、約8割を占めています。特にターンができ始めるくらいの初心者くらいの時に、谷側のエッジに乗ってしまうと、逆エッジと言って、後頭部から思い切り雪面に転倒してしまうため、重症頭部外傷の原因となることがあるのです。

 スノボ外傷の約9割は若者です。頭蓋内出血などを起こせば、命に関わったり、後遺症が残ったりすることもあるので、必ずヘルメットは被った方が良いと思います。蒼野も何度かひどく転倒して、後頭部を強打してからは、ずっとヘルメットを愛用しています。

 転倒に次いで多いのは衝突で、2割近くを占めます。止まれずに他人にぶつかって怪我をさせることもあるので、滑れるようになったら、保険に入っておくことも絶対に必要です。

 スノボ外傷は上半身に多いことが特徴です。手首が最も多く(18.4%)7割が骨折、3割弱が捻挫です。次は肩(17.1%)で約半数が脱臼です。頭部(10.1%)のけがの9割が打撲と切挫創、膝(8.4%)、腰(7.7%)と続きます。スキー外傷では下肢が合計59.2%なのとは対照的です。

 延べ4時間以上滑走した人に受傷が多く、時刻では11時~12時と14時~15時にピークがあり、疲労がケガに関係しています。疲れたら無理しないことが重要です。最近ではスノーボードの技術が向上し、中級以上の愛好者が、トリッキーな滑りに挑戦して受傷するパターンも増えています。怪我をしないように楽しみたい物です。

 スノーボードで必要な筋肉は主には下半身ですが、全身でバランスを取るため、体幹部も重要です。日頃のトレーニングとすれば、腹筋、背筋、胸の筋肉など体幹と太ももを鍛えることが必要となります。運動不足で雪山に出かけても、バテてしまっては楽しめません。日頃から腹筋、背筋、腕立て伏せ、スクワットをおこなっておきましょう、これだけやれば体の筋肉の6割以上を動かして鍛えていることになるため、準備としてはバッチリです。

 スノーボードのダイエット効果も見逃せません。人間は、気温の低い寒い場所にいると、体温を上げようと働き、代謝が自然と上がります。さらにスノボの全身運動で活発に動けば、ダイエット効果が高まります。日頃運動をあまりしない人が、一日中身体を動かす機会なんて滅多にありませんよね。でも運動自体は激しくはないので、年取ってもできるスポーツなのです。

 運動強度としては、ジョギングほどではないのですが、午前中3時間、午後3時間滑れば、体重55kgの人で2400kcalくらいエネルギーを消費します。翌日は全身筋肉痛、転倒があると大体首が回らなくなり、胸鎖乳突筋が筋肉痛になります。ロボコップのような動きになってしまうこともわかっておいて下さいね。

 ちゃんと準備して、無茶をしなければ、本当に楽しく、1週間くらい気分良く過ごすことができるスポーツです。大自然の中の、広大な白銀の世界に身を投じることで、精神的にも肉体的にも開放的になることが、人間の本能を呼び覚ますのでしょうね。普段、ビルの中でデスクワークをする環境で暮らしている現代人にとっては、素晴らしい体験になると思います。スノーボード、やってみたいと思いませんか??

 運転に自信がなくなった蒼野は、コロナもあるので、しばらくはスノーボードもおあずけです。でも今度は雪がいっぱいあるところに、旅行で行きたいなあと夢見ています。

 平野選手の活躍を見て、ちょっとマニアックな記事を書きたくなった蒼野でした。お付き合いくださり、ありがとうございました。

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