ここ1週間、火曜日のお休みはバイト、土日は東京に行き、休む間が無かった蒼野です。結構肩や背中がガチガチに張ってきていて、疲れが溜まっていたので、勤労感謝の日である本日は朝からお風呂に行きました。結果としてずいぶん身体が軽くなりました。血流って本当に大切だなあと思ったので、本日は血流について調べてみました。
血流が悪くなる原因は様々です。冷える、座り続けて動かない、食事の偏り、水分不足などで血液がドロドロになっている場合もありますし、ストレスで血管が収縮して微小循環が悪くなっている場合もあります。タバコや飲酒、肥満や動脈硬化は言うまでもありません。そして特に女性に多いのですが、貧血や栄養不足などから、巡っている血の量自体が少ないために血流が悪化することもあります。
血の巡りが悪いなあと感じた時に皆様はどうしていますか? 蒼野の様にしっかり水分を摂りながら、炭酸泉に浸かり、サウナと水風呂を繰り返すのも良いですよね! マッサージや鍼灸という手もあります。納豆や青魚などの血がサラサラになる食べ物を摂るのも良いと思います。
しかしそれだけでは改善しない血流低下があるのです。調べて見て、蒼野が注目したのは、今まであまり考えたことが無かった、血が不足していることによる血流低下です。毎月生理がある女性に多いのですが、食事が偏り、お腹の調子が悪い男性にも見られるものになります。漢方で言う血虚という状態になります。
西洋医学に血虚の概念はありません。あっても貧血だけです。もちろん貧血があって血虚になる事もあるのですが、血の質が悪くなり、栄養が細胞に届けられないような状態も血虚に含まれます。日本における妊婦健診の時に貧血を指摘される人は40%もいます。外国では平均が18%ですので、かなり悪い数字です。
過去ブログで『痩せすぎ注意!』として書いたことがありますが、日本の社会は痩せていることの価値観が高く、痩せていることが美しいと洗脳されている若い女性が、栄養不足から貧血になっている場合が多いように思います。5万人を見た漢方薬局の先生によれば、相談に来る女性の92%が血虚だったと言われています。痩せている場合も、太っている場合もあります。
血流は健康の生命線です。我々は37兆個の細胞で出来ており、細胞の一つ一つに、酸素と栄養と熱を届け、細胞の老廃物を除去してくれるのは血流以外に無いからです。血流が悪くなれば、細胞は弱って死んでしまったり、冷えて正常な反応が起こりにくくなり、さらに老廃物が溜まって機能が低下します。異常な細胞に変化して癌になったりするのです。
血流が悪いままになってしまう、血が減っていたり、血の質が悪いという状態は一刻も早く改善したいことになります。血虚を治すことで、脳の細胞も良くなるため、心身ともに良い状態にしてゆくことができるのです。まずはしっかり栄養を摂ることから始めましょう。
めまいや耳鳴り、難聴が治らない痩せた高齢女性にタンパク質と鉄分を増やすよう助言すると、薬で無くならなかった症状が改善したというのは蒼野も経験があります。血清アルブミン(タンパク)値は余命の予知因子であるとも言われています。タンパク不足になると、脳内伝達物質の材料も不足します、せっかく朝散歩しても、セロトニンが上がらないのです。
血虚の人はセロトニンやドーパミンが低くなるため、やる気が出ず、気分が落ち込んだり、イライラしたり、感情のコントロールが出来なくなったりしやすいのです。ストレスも多くなることで、交感神経優位の状態が続き、末梢血管が収縮することで、さらに血流が悪くなります。血流が悪化すると栄養が運ばれないため、さらにセロトニンは下がり、メンタルが悪化するのです。
この悪循環を断ち切るためには、栄養をしっかり吸収しなければいけません。胃腸を元気にしてゆくことが必要なのです。現代の食生活は、いつでもどこでも食べ物が手に入ります。しかも忙しいので食事時間も不規則になり、夜遅く食べる人も多くなっています。忙し過ぎればバランスの良い食事も摂りにくくなりますよね!
現代では胃薬が手放せない人も多いのでは無いでしょうか? 夜遅く食べる人や、お腹が空いていなくても、健康のためにと思って3食食べている人は結構居られると思います。実はこれが食べていても起こる血虚の原因になっていたりするのです。胃腸がどんどん汚れ、腸内細菌が乱れることにつながるからです。汚れた胃腸に栄養を入れても、ちゃんと吸収されなくなっています。
食事を摂って約8時間で、モチリンというホルモンが分泌され、消化管は強く蠕動運動を起こします。空腹期伝播性強収縮(IMC)という現象を起こし、空腹期の90~100分おきに、15~30回も収縮を起こすことで、消化管内にこびりついている食べ物の残りを、便として排出するのです。これは言わば消化管の大掃除です。
ちょうどお腹がグーッとなるのがこのIMCのサインです。ちゃんと掃除してから、次の食べ物を入れることが大事なのです。毎日この掃除をせずに過ごすような生活をしていると、消化管内にこびりついた食べ物が腐敗し、腸から吸収されて全身を巡ります。つまり血が汚れ血虚の状態となるのです。全身に慢性炎症を起こし、ニキビや肌荒れの原因になる上、食欲中枢を狂わせて、甘いものや脂っこいものが無性に欲しくなります。
また腸内フローラの悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌が増えると、例えばファーストフードを食べたとしても、悪玉菌(デブ菌)の影響でカロリーの吸収率が高まり、さらに太ってしまうということも起こり得るのです。食欲もおさまることを知らず、肌も汚く、老化が進み、メンタルが悪化し、お腹の調子も悪いのに、太り続けるという無間地獄に陥ります。
胃腸を元気にするには、まずこびりついた食べ物の残りを排出して、きれいにすることが大事です。食事の間を8時間以上は空けましょう。お腹がグーっと鳴るのを確認してから食べるのが基本です。慣例でお腹が空いていないのに3食食べるのは良くありません。1日2食とか1食という選択も自由に出来るよう柔軟に考えましょう。
もし現在あなたが何かしら不調で、冷え性や不安、便秘などがあり、痩せにくい状態になっているのなら、漢方的には1週間の夕食断食が勧められます。腸の大掃除になるからです。朝5時から7時くらいが排出に適した時間です。夕食を抜く事で夜から朝にかけて何度もIMCが起こり、朝排出することで、腸が綺麗になります。
朝食はメンタルのためにも、和食で発酵食品と食物繊維をしっかり摂りましょう。玄米にワカメ入りの味噌汁、納豆に糠漬け、そしてシャケや卵などのタンパク質が理想的です。善玉菌とその餌を綺麗になった腸に送り込むことで、一気に腸内細菌が改善しやすくなります。最初から1週間続けるのは難しいかもしれませんから、とにかく無理をしないようトライして見てくださいね。水分はスープでも良いので、しっかり摂って下さい。
もしあなたが女性なら、夕食断食にトライするのは、生理終わりのメンタルが安定し、代謝が上がっている時期がベストタイミングになります。減量効果も高く、メンタルが安定していれば、断食のストレスも受け流しやすくなります。
漢方薬では血虚に対して、四物湯を基本に、当帰芍薬散、十全大補湯などの四物湯が入った処方を使います。良い血を増やすことで、内分泌系や自律神経系の異常を改善してくれます。西洋薬にはこういう効果のある薬は存在しません。不調が続く場合には、漢方薬局や漢方内科で相談するのも良いと思います。
やはり胃腸は大事ですね! いくら良い食べ物を食べても良くならない時には、胃腸の使い過ぎがあるのかもしれません。時々は長期休暇をあげておけば、機嫌良く働いてくれると思います。今日は痩せ過ぎや胃腸の酷使でも、全身の血流が悪くなると言うお話でした。本当にお腹が空いているのか、自分の胃腸と対話してゆこうと思う蒼野でした!
参照書籍: 血流がすべてを解決する 堀江 昭佳
過去ブログ:痩せすぎ注意!
https://blue-zone-life.com/754-2/
鉄の重要性!
https://blue-zone-life.com/鉄分の重要性!/
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