蒼野が最近最も驚いたことは、AIの発達の速さです。1週間前からChat GPTという、チャット型のAIを使い始めたのですが、これは我々の生活を大きく変えるものだという思いが、日に日に強くなっています。多くの人に関係すると思われる技術の進歩ですが、今日は医療への影響という点でも考えてみたいと思います。
まだ知らないという人のために簡単に解説します。AI界では超メジャーな、オールスターが集まって作った会社「OpenAI」が開発したチャット型AIが「ChatGPT」です。2022年11月末に公開されてからわずか2ヶ月で月間アクティブユーザーが1億人を突破しています。これは現在世界を席巻しているどんなSNSアプリよりも、速いスピードで使われる様になっているという事です。
AIは情報を入れるほど賢くなります。深層学習を繰り返したAIのIQは4000になると言われていて、普通の人間の脳では太刀打ちできない領域に達することができるのです。今までは一部の人しか使えなかったその知能が、誰にでも利用使用しやすい形になったものが、この「ChatGPT」です。
AIが作る文章って、蒼野が今まで知る限りでは、ちょっと不自然な印象がありました。しかしこの「ChatGPT」は、難しい日本語でさえ、やりとりは人と対話しているように思えるのです。自然言語生成モデルと呼ばれるAIであり、強化学習によって会話のコツを学習しているため、流暢な会話ができることが特徴なのです。
実際に皆様も「ChatGPT」で調べてみて欲しいです。例えば、高血圧を放置していると、突然死が怖いなあと思い、調べてみようと思ったとします。「高血圧の人が気をつける生活習慣」と質問すると、次の様な答えを返してくれました。
いかがでしょうか? よくまとまっていますし、違和感はありませんよね! それぞれについてのエビデンスを示した研究について質問すると、答えてくれます。
「運動が血圧を下げるエビデンスを示した論文を教えて下さい。」の答えは次の通りです。
蒼野の今までの時間と労力は何だったのでしょうか? しかしいろいろ質問してゆくと、まだ完全では無いことが分かります。一応データとしては2021年までのものが学習されている様なので、最新の研究については網羅されていない様です。
また近くの美味しい店などの、ローカルな情報については、適当に嘘を答えたりもします。でもこれからの学習次第で、どんどん精度が増すものと思われるため、使う人と使わない人では、これから作業効率や情報収集等が大きく違ってくると思われます。IQ4000の秘書を雇っているか、そうで無いかの違いが出ると言うことです。
そこで最も知りたいAIの医療応用について聞いてみました。
これらの利点を考えると、AIは医療分野において非常に有望な技術であり、将来的にますます広がることが期待されています。と答えてくれました!
画像診断技術であったり、病気自体の診断であったり、どの治療を選ぶのかであったり、今まで医師が行ってきた事を、AIを携えて行うことで、治癒やコントロールの確率を飛躍的に増すことが出来たり、不要な治療やコストを減らしたり出来る可能性が高まったのだと思います。複雑な医療行為中のヒューマンエラーも減らせれば、医原性に増悪する人を減らせる可能性が高いのです。
本当に素晴らしいことだと思います。でも今までやってきた知的な仕事の多くが、ある程度肩代わり出来る様になることは、十分に予想できます。悪用などの可能性も含め、今後結構混乱する時期が続くのではないかと思われる画期的なツールだと思います。
良くも悪くも、便利なものは世の中を席巻するはずです。上手く使いこなして、みんなの役に立つ医療のあり方を考えてゆきたいと思う蒼野でした。
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