免疫力を高める冬服の選び方!

2022/12/12

 寒さが増してきた今日この頃ですね!。明後日からはさらに冷え込む予報になっています。過去ブログで室温と、パフォーマンスや健康の話を書きましたが、数を増してきているコロナにかからないためにも、身体の温度を保つ知識は、頭に入れておきたいものです。今日は冬の衣類の話です。

 世界では、健康のために室温を18度以上に保つことが、人権として認められており、求められています。18度未満だと血圧上昇や循環器疾患のリスクが高まり、16度以下では呼吸器疾患、12度以下では心臓疾患のリスクが高まるからです。

 今年の様に寒暖差も厳しいと、健康への影響は大きくなります。心臓や脳の血管病の引き金にもなりかねません。屋外では部屋の温度のように調節ができませんから、衣類や服装に工夫が必要になります。神戸女子大学家政学部教授の平田耕造先生によると、ポイントになるのは露出した部分を冷やさないこと、とのことです。

 首周りや顔面には、温度覚のセンサーが密集しており、顔面などは太ももの3倍も感度が高いそうです。手先や足先なども冷えると、脳にその情報が伝わり、皮膚の血管を収縮させて、大事な深部体温を保つように反応します。

 特に四肢の末端では、直径が毛細血管の10倍あり、血流量は1万倍も流れている動静脈吻合(AVA)と呼ばれる体温をコントロールする特別な血管が閉じてしまいます。手先や足先の血流量は激減し、霜焼けができたりすることになります。いったんAVAが閉じてしまうと元に戻るには時間がかかり、温まらない状態が続いてしまいます。

 手袋やマフラーを外に出る前から装着しておくと、AVAを開いたまま過ごしやすくなります。手足がかじかむというのは決して良いことではありません。体温は体内で行われる代謝が活発になる温度を保つ必要があります。免疫力は36.5度以下になると正常に働かなくなります。

 37.5度になると免疫力は、5~6倍に上昇し、1度下がると30%減少することが分かっています。低体温になりやすい冷え症の方は要注意なのです。加齢とともに体温は下がりやすくなります。50歳を過ぎると、環境や衣類でカバーしてゆく必要があるのです。蒼野も冬にズボン下を吐き始めたのは確かに10年前くらいからです。

 平田教授が教える「衣類を暖かく着こなす4つのポイント」としては、

1、ヒートテックのような吸湿発熱素材の肌着を着るとか、汗をかきやすい暖かい建物に入ることが分かっている時には、吸湿性の良いコンプレッションウエアを着ると良いです。

2、上手に重ね着する。空気は熱を保持してくれるので、空気を多く含む衣類で空気の層を作る工夫が必要です。セーターやフリース、裏起毛のトレーナーなどを着ましょう。アウターは風を通しにくく、暖かくなった空気を逃さないものを重ねます。出来ればムレを解放できる透湿性のあるものが良いです。重ねた衣類の隙間が大きいと熱が逃げやすいので、寒い日にはサイズも重要です。

3、襟元は熱が逃げるポイントですので、タートルネックや、マフラーやストール、ボタンを上まで閉めるなどで、熱を逃さない様にしましょう。

4、手足や頭を冷やさないことも重要です。手袋や暖かい靴下、ニット帽やフードをかぶるなどで、AVAを閉じさせないように工夫しましょう。

 建物内や店内、公共交通機関では温度が暑過ぎるところも結構あります。また体を動かすと服の中に熱がこもり汗をかいてしまいます。綿などの肌着や衣類は汗をかくと、そのあと気加熱で熱を奪い、急激な汗冷えを起こす可能性があるため、真冬には適しません。

 蒼野は早足で歩くことが多いので、コンプレッションインナーに、フリースかセーター、脱いだら腰に巻けるアウターで散歩することが多いです。アウターのダウンはすごく暖かいですが、体を動かす時や暑い時に、脱ぐと寒いし、着ていると汗だくになるので、調整が難しいと感じています。

 体内で熱を作る効率の良い器官は、心臓、肝臓、脳です。しかしこれらは鍛えて大きくしたりはできません。トータルで考えると筋肉が最も熱を産生しています。筋肉は鍛えて増やすことができるので、やはり筋トレは重要です。ストレスでコルチゾールが分泌されると、筋肉が分解されて減ってしまいます。

 筋肉を動かせばセロトニンやエンドルフィンなどのリラックス効果、精神安定効果のある物質が分泌されます。ストレス発散のためにも、熱産生のためにも、運動習慣をつけて、効率よく筋肉を蓄えてゆきましょう。

 今日は常識的なブログになってしまいましたが、元気に冬を過ごすために、天気予報で1日の温度を確認する習慣をつけて、室温や衣類には注意を向ける習慣をつけて欲しいと思います。蒼野の部屋は測ってみると最近は14℃くらいのことが多いです。布団乾燥機を掛けて18℃がキープできるよう工夫しています。

 先日購入した温度、湿度計を眺めながらブログを書いている蒼野でした。

参考書籍: 衣環境の科学   平田 耕造   小柴 朋子

過去ブログ:

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