時間 × 集中力

2022/02/22

 皆様は余裕のある毎日を送られているでしょうか? 蒼野はバタバタと忙しく、毎日を送っています。もっと時間があったらいいのになあ、と思う日も多いです。そんな悩みを解消するヒントになる本があったので、紹介したいと思います。

 精神科医でベストセラー作家でもある、樺沢紫苑先生の『神 時間術』という本です。樺沢先生は、情報発信でメンタル疾患を予防したいという理念で活動されている、蒼野が尊敬している方です。なるほどなあと思う部分も多いので、いつも参考にさせて頂いています。

 蒼野は、月曜から土曜日まで外来の仕事があり、木曜と土曜日の半ドンが楽しみです。普通の日は、18時過ぎに仕事が終わり、1万歩ほど早足で歩いて帰ります。帰ってすぐに20分ほど筋トレしてから、夕食を摂り、入浴してから、ブログを書き始めます。なるべく集中して書いて、23時半過ぎに就寝、朝7時前に起きるのがルーチンです。

 仕事で疲弊していたり、ブログの書くことが決まらなかったりする日には、0時を過ぎて寝ることもまあまああったりします。もうある程度年なので、睡眠不足で免疫力を下げて、コロナに罹ったりすることだけは避けたいので、最近では時間の使い方を工夫することも増えてきました。

 そこで「神 時間術」です。皆様の頭の中で、時間って1本の線のようなイメージではないでしょうか?自分の成長のためには、1時間テレビを見る時間を、1時間本を読む時間に置き換えるといったイメージです。でもこれは真実ではありません。

 横軸は時間なのですが、縦軸に集中力を考えて、配置することで、時間は平面的に考えられるのです。集中して作業を行えば、こなせる仕事や勉強、成長は、同じ時間でもどんどん増えてゆきます。仕事量=集中力×時間ですから、2次元的に時間を使えば余裕の一日が過ごせるという訳です。

 蒼野の経験でも、学生時代に試験前に徹夜しても、眠くてほとんど頭に残っておらず、落第した経験があります。30分寝てから取り掛かるだけで、格段に記憶に残るようになったことも経験しました。集中力を考えて、仕事の時間配分をすれば、効率が上がり、結果的に自由な時間を作り出すこともできるのです。

 樺沢先生は、アメリカに留学しているときに、同僚たちが17時きっかりに仕事を終えて、アフター5を、思い切り楽しんでいる姿を見て、このことに気付きました。

 それでは1日のうちの、集中力の高い時間を見てゆきましょう。人間の脳の集中力が一番高まるのは、起床後の2~3時間です。睡眠で脳が整理されて、疲れも取れており、「脳のゴールデンタイム」と呼ばれる時間なのです。この時間には論理的な考えをまとめたり、執筆したり、語学を勉強したりするのに当てれば、効率がとても高まります。

 この時間を生活の中で有効に使うには、2時間早く起きて、空いた電車で職場に向かい、職場近くのカフェで、集中して自分の時間を使って、自己投資の時間にすることが勧められています。その日に行うTo Doリストを作り、最も集中力が必要な仕事を、午前中に済ませてしまうのです。何かドラマみたいでカッコいいですよね!

 お昼は、脳をいかにリセットするかで、昼からの仕事効率が変わります。デスクワークの仕事では、午前中ずっと座って仕事をすることが多いと思いますが、お昼は是非とも外に出かけることが勧められます。外に出て光を浴びて歩く+食事でよく咀嚼することで、脳内のセロトニンが活性化します。

 職場近くの定食屋まで歩いたり、あるいはお弁当を持って行って公園で食べたりすると、セロトニンのおかげで、イライラしなくなり、癒され、平常心で意欲もリカバーできるのです。糖質、炭水化物を摂り過ぎて、血糖スパイクを起こさなければ、午後からの仕事もバッチリです。

 夕方の疲れてきた時間には、有酸素運動で回復しましょう。朝から仕事をしていると夕方には、かなり効率が落ちてきます。30~60分程度の有酸素運動で、脳科学的にも学習能力や記憶力、やる気などを取り戻すことができます。時間的には午後4時位がベストですが、就寝3時間前までならOKです。90分以上の激しい運動は、疲れてしまい、集中力が低下するため注意しましょう。

 1日のうちで、人間の体内時計に合わせて工夫してゆくことが重要です。24時間の概日リズム(サーカディアンリズム)は有名ですが、人間には90分周期の『ウルトラディアンリズム』もあります。人間の脳は90分周期で覚醒度が変化していて、覚醒度の高い90分と眠気の強い20分が交互に訪れるのです。

 大学の授業などは90分だったのを思い出しました。人間の脳の集中力は、波のように高まったり低くなったりというリズムを繰り返しています。この集中力のリズムに上手に乗ることが、集中力を最大限活用する『神 時間術』です。

 もう少し細かく見ると、15分、45分、90分が作業によって集中できる時間単位となります。単純作業では、90分集中するのは難しく、15分か45分になります。その間に休憩をはさむと効率的です。「15、45、90」を頭に置いて、自分が行う作業での集中力が続く時間を把握すると仕事効率がアップするのです。

 集中を途切らせるものが雑念です。一旦集中が途切れると、元に戻すのに15分はかかるため、仕事中は、他の事を考えないように、環境を整えることが必要になります。

 例えば仕事の途中でやらなければいけない事を思い出したりするときは、メモに残し、すぐに忘れて今の仕事を続けましょう。また集中すべき仕事の時には、スマホなどの通知はオフにしておくべきです。

 人の脳、特に男性の脳はマルチタスクが苦手です。一度に二つのことは処理できません。しかし、入浴しながらとか、トイレに入ってとか、電車で移動しながらのような頭を使わない単純作業の時には、もう一つの考え事に集中することはできます。これも時間の有効活用になります。

 スキマ時間の活用も積極的に使えるようになると、さらに1日は長く使うことができるでしょう。時間は有限で、人生は一度きりです。人生を思い切り、欲張って楽しむためには、時間術は必ず身につけるべきテクニックだ、と蒼野も思いました。

 蒼野はまだ朝のゴールデンタイムの利用ができていません。自分でも朝の方が、すらすら書けるのは実感していますので、今から日の出が早くなるのに合わせて、もっと朝型生活に変えてみようと思っています。朝早く起きるのが以前のように辛くないのは、爺さんになったからなのかなあと思う蒼野でした。

 参考書籍:   神 時間術           樺沢 紫苑  

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