朝時間の高め方!

2022/09/14

 皆様は毎朝どうお過ごしでしょうか? 蒼野は加齢と共に早起きが苦手で無くなり、最近では朝の時間がゴールデンタイムだということを本当に実感できる様になって来ました。同じ様に感じる人は多いのでしょう。朝の習慣とか朝活についての本もネットで調べてみると、何十冊も出てきます。

 それだけ朝は特別な時間ということなのだと思います。どの本にも朝を有効利用すると、人生が変わるという様な主張が多いと思います。同じ1日の中の時間なのに、どうして朝が特別なのか、今日は調べてみたいと思います。

 脳科学的に言うと、朝は脳がリセットされた状態でまっさらなので、効率よくインプットできる状態です。情報は海馬に一時保存されたものが、睡眠中に大脳皮質側頭連合野に運ばれ、長期記憶へと定着するのです。ここで海馬は一旦リセットされ、また新たな記憶を刻みやすくなるのです。それが朝がゴールデンタイムと言われる理由です。

 それがわかっている人は起床後3時間のゴールデンタイムを有効活用します。蒼野も朝書くブログと、夜書くブログでは、進み具合が全く違う気がします。朝は今まで知っていた色々なこととと結びつきやすく、書き上げるスピードも変わります。無駄な時間が少なく、頭も整理しやすいのです。

 「早起きは三文の徳」という諺がありますが、良い朝の習慣を身につけることによって、その日1日が、素晴らしい日になりやすく、仕事や人生に大きな影響を与えることになります。特に仕事が出来る人は、朝の時間を大事にする人が多いのです。

 平均年収層と1,000万円プレーヤーの起床時間を調査した結果では、「5時より前」と「5時台」に起きている人は、1,000万円プレーヤーは43.1%。一方平均年収層は25.4%と大きな差がありました。「7時台」に起きる1,000万円プレーヤーは11.8%しかおらず、平均年収層の半分以下でした。

 健康という面でも、朝は重要な時間帯です。副交感神経優位の睡眠状態から、交感神経優位の活動時間に切り替える必要があるからです。質の良い睡眠をもたらすメラトニンは、朝に向かって徐々に低下してきます。起床の2時間前から、コルチゾールの分泌が高まり、起床後にすぐ動けるように血糖値と血圧を高めて起床の準備を行ってくれます。

 ヒトはホルモンの分泌によって、自然に眠くなり、自然に目覚めることができます。コルチゾールが高まっていない時間に起こされると、なかなか起き上がれずに、二度寝をしてしまったり、起きても動けないという状態になりやすいのです。面白いのは普段朝寝坊でも、遠足などの楽しいことがある日には、その時間に目が覚めるという現象です。

 実は起きる時間に十分なコルチゾールが分泌されている状態は、意識でも変えられるのです。起きる時間を強く意識するとその時間に合わせて分泌を始めるというのは、蒼野も知らなかったので面白いなあと思いました。朝6時に起きなければいけない時には、「朝6時に起きる」と3回唱えてから寝ると、不思議とその時間に目が覚めるそうです。

 朝早起きする理由は色々あります。朝は予定に左右されにくく、早く起きればそれだけ自由になる時間が確保できます。何かを始めたいときに、毎日同じ時間に行うことで習慣になりやすい朝は、継続したい物事を始めるのに最適な時間帯です。読書などの勉強を習慣化したり、日記を書いたりを続けることで、自然に脳がグレードアップしてゆきます。

 また起床時のボーッとした時間も大事です。デフォルトモードネットワークといって、脳の一つの部位を集中して動かしている状態では無く、脳全体がゆったりと活動している状態の時に、脳に記憶された数十カ所以上の領域が繋がりやすくなり、創造的なひらめきを得られやすいことが、ここ15年の研究でわかってきました。脳の老化を防ぐ重要な時間でもあります。

 あることに関してだけに集中して考えている状態よりも、過去の経験や、様々な知識が自由に組み合わせられる方が、今まで思い付かなかった創造的な考えに辿り着きやすいのは、当然かも知れませんね。ボーッと想像の世界を彷徨っていると、無意識の記憶の中から、ひらめきが得られることが多くなるのです。

 目覚めた直後は、眠りと完全な覚醒の間のわずかな時間であり、アイデアが自由に脳の中を駆け巡り、潜在的な創造性を発揮しやすくなります。ちょっと瞑想に近い感覚かも知れません。具体的には、ゆっくりと呼吸を行いながら、起床後3分間だけ脳全体に流れる電気をイメージします。

 毎朝繰り返すことで、その感じを覚えることが出来れば、必要な時に思い出して、深呼吸を行い、脳を創造的な良い状態にして行くことができるのです。これはデジタル社会になって、いつもスマホを眺めている我々にとって、とても有意義な時間になると思います。

 朝時間をうまく活用する方法について書いて来ましたが、以前ブログに書いたように、ヒトには遺伝的に朝方と夜型というクロノタイプがありますので、どうしても起きられないという方はおられるかと思います。現代生活は朝方向けにできているためお気の毒なのですが、夜型の方でも、少しずつ朝時間が早くなるように調節は可能です。

 そのための方法としては、1、起床後にカーテンを開け、光を目に入れる。2、コップ一杯の水やコーヒー、お茶などを飲む。3、簡単なストレッチ、体操を行う。4、シャワーを浴びたり、湯船に浸かる。などはおすすめの方法です。夜の間に口腔内の細菌が繁殖しているため、朝イチのブラッシングとマウスウォッシュは必須です。

 早く起きれる様になったら、朝の早足の散歩までできる様になると、セロトニンに分泌効率がさらに高まり、夜決まった時間に寝やすくなってゆきます。朝のゴールデンタイムには、しっかり噛んで朝食を食べたり、1日のスケジュールを確認したりすることで、最高のスタートを切ることができます。

 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる生活は、自律神経の働きを整えてくれるので、健康に大きく貢献します。脳がまっさらになった朝の時間は、脳科学的にも、ちょっと難しい勉強や読書、日記を書いたりするのに、最も適した時間なのです。

 またストレスに対しても、起床後20分後が、1日のコルチゾール分泌のピークになっているため、一番うまく対応できるのがこの時間です。前日に落ち込む様なことがあっても、朝リセットして前向きに捉える習慣をつけておくと、気持ちも楽になります。

 良い睡眠が取れた朝って、本当に気持ち良いですよね! 気持ちよさはやる気ホルモンのドーパミンの分泌にも繋がります。前の日から、美味しい朝食を用意しておいたり、早起き仲間を作っておいて交流したり、ラジオ体操のように早起きスタンプを押したりして、自分にご褒美を用意しましょう。1日の初めに出たドーパミンは、その日を積極的に過ごすエネルギーになってくれます。

 自分の中のセロトニンやドーパミン、コルチゾールなどの分泌を思ったように操れる様になりたい蒼野でした!

過去ブログ:

https://blue-zone-life.com/朝型人間、夜型人間/

参考書籍: 毎日がうまくいく 朝のスイッチ   大嶋 信頼

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