究極のマインドフルネス

2022/03/12

 2月24日から、蒼野はいつになくメンタルが疲れているのを感じます。プーチンのウクライナ侵攻による、世界情勢がとても気になり、関連ニュースのネットサーフィンが止められなくなり、どっと疲れてしまうからです。分析してみると、そこには自分の不安やストレスが大きく関与していることがわかります。

 そこで今日はマインドフルネスについて調べ、メンタリストDaiGoさんの『自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス』という本を読んでみました。事実は変えられないし、それに対して蒼野がネガティブになっても、良いことは一つもないので、ネガティブな感情に強くなれるような方法が知りたいと思ったのです。

 悩んでも仕方のない事で、悩み続けるのは意味がありません。その感情は、自分で勝手に抱いているだけにすぎないのです。何か問題が起きたときは、まわりを変えようとするよりも、自分を変えていこうとする方が、ずっと生きやすくなります。そのアプローチの一つが、マインドフルネスで、直訳すると「気づき」のことです。そしてそれを強化してくれるのが「瞑想」です。

 現代人は漠然と不安を抱えている人が多いようです。考えても仕方がないことでクヨクヨしてしまい、目の前のことに集中できない……。まさに今の蒼野ではないですか。これまでの研究によるとこの何となくの不安の正体は「マルチタスク」だそうです。

 同時進行でいろいろなタスク(作業)を処理しようとする「マルチタスク」は、脳の構造上集中ができないようになっていて、成果が上がらない割に脳は疲労し、漠然とした不安感にも繋がるということのようです。ネットサーフィンはまさにこの状態だったのですね。

 本来人間には、現在しか無いはずです。過去を考えたら後悔が、未来を考えたら不安が、頭をよぎります。いまこの瞬間に集中して、没頭できる時間が長くなるほど、幸せになれるのです。高い集中力と、ポジティブ思考で、成果を求めてゆく姿勢こそ、マインドフルネスの状態です。

 基本の考え方は「マインドフルネスのABC」と呼ばれています。「A=アウェアネス」は、自分が何をしているのかに気づくということです。我々は、何気なく過ごしていると、脳が勝手に自動運転しているような状態になっています。意識して物事を行うことが重要です。例えば美味しい夕食を食べる際には、テレビに注意を向けながらだと、その美味しさに気づけません。美味しいことを美味しい、楽しいことを楽しいと感じながら生きることができれば、漠然とした不安やストレスを感じることは無くなります。

 次に「B=ビーイング」は、自分がしていることに気づきはするが、価値判断や評価をしないという考えです。良い悪いを考えずに、ただそういう行為をしている自分が存在していると客観的にとらえるのです。

 最後は「C=クラリティ」です。物事をあるがままに、明確にとらえる。不安を感じたら、なんとなく不安だと考えるのではなく、「自分はこうなるのが不安なのだ」と、具体的に、明確にとらえるようにすると、不安になっても仕方がないことにも気付けます。自分がしていることに気づき、それに判断を加えずに、あるがままに、明確に、その物事をとらえる。それがマインドフルネスです。

  マインドフルネスが生活の中で実践できている人の代表は、意外なことに、仏教のお坊さんと、サイコパス(精神病質者)でした。両者の脳を調べると、前頭葉前半部の働きが共通していました。サイコパスは他人の感情や、自分の感情が気にならないため、ポジティブで不安が無く、集中して結果を求めます。深い瞑想状態に入れるお坊さんにも同じ特徴があるのです。

 彼らの脳は、いま、目の前のことに集中して生きています。過去の後悔や未来への不安にとらわれ、今の時間を無意味に過ごすことがありません。この状態こそが「マインドフルネス」なのです。お坊さんが、心を無にして座禅を組むのと、扁桃体の機能が弱く、不安や恐怖、怒りなどが起こりにくいサイコパス気質に、共通点があるというのはちょっと面白いですよね。

 ファンクショナル・サイコパス(有能なサイコパス)という言葉があります。私情に流されず、臆することなく、カリスマ性を活かして社会で成功を収める人のことです。感情と行動を切り離して考えることが特徴で、人に嫌われたり怒られたりしても、動じません。ストレスが多い職場や、決断の多い職業で活躍するタイプです。

 サイコパスと聞くと、犯罪者というイメージもあるのですが、社会に適応しているサイコパスは、不安や過去の後悔に囚われずに、今に集中することで、大胆な決断も下せるし、冷静な判断で、時代を変えるような重要な仕事を担うことができるのです。

 不安があっても、ネガティブに囚われないこの状態は、自分の中にファンクショナルサイコパスを作ることでもあります。そのための方法が瞑想です。瞑想とは、目の前のことに集中するための練習です。瞑想にはさまざまなやり方があり、一般的に実践しやすいのは「自分の呼吸に集中する」方法です。継続して行うほど、1回あたりの瞑想で得られる効果が高まるといわれており、“やればやるほど”漠然とした不安に悩まされなくなるそうです。

 蒼野も、この本を読んで、今の自分の健康状態は良好なのに、ニュースを見て、不安な感情に振り回されて疲れてしまうのは、アホらしくなってきました。今まであまりトライしたことがない瞑想を取り入れてみるのは、良い方法かもしれません。初心者の蒼野ができそうな瞑想を二つ紹介しておきます。

 一つ目は、マインドフルネス瞑想です。足を組んで姿勢を正して座ります。そして目を閉じて自分の呼吸に集中します。続けているといろいろな考えや思いが頭の中に出てきますが、そのような考えが出てきたら、再び呼吸に集中します。呼吸の回数を数えると、集中しやすいようです。「今ここ」に集中する練習をしてゆきましょう。

 二つ目は歩行瞑想です。歩くときに足の裏の感覚に意識を集中させます。「右足がついた、離れた、左足がついた、離れた」と意識しながら、20分程歩きましょう。歩行瞑想の歴史は、2000年以上あり、科学的にも効果が証明されているようです。DaiGoさんは歩行瞑想で、年収が8.1倍になったということです。

 蒼野も今日からやってみようと思います。元々の性格はサイコパスの要素は欠如しているように思います。でも瞑想で鍛えることで、自分の中に、ファンクショナル・サイコパスを作ることが出来たら、怖いもの無しの、ワクワクする人生が送れるような気がします。

 過去と他人とプーチンは変えられません! できることは自分と未来を変えることだけですよね!今出来ることを、色々トライしてゆきたいと思います。

 瞑想に熱中して歩くあまり、車に轢かれないようにしたい蒼野でした。

参考書籍:  自分を操り、不安をなくす 究極のマインドフルネス   メンタリストDaiGo

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