サイトカインストームを防ぎましょう!

2022/12/06

 今日はコロナ禍になってよく聞く言葉ですが、その実態がどんなことなのかが分かりにくいサイトカインストームについて、調べたので、蒼野なりの解釈を解説してみたいと思います。

 サイトカインというのはcyto(細胞)とkine(動作)からなる造語です。細胞から放出されさまざまな細胞間に相互作用をもたらすたんぱく質因子の総称です、つまり細胞が他の細胞に働きかける伝達のための物質がサイトカインということになります。

 サイトカインが分泌されることで、免疫の反応や、炎症、生体防御機構が体内の細胞を連携することで働きます。サイトカインは数百種類も発見されていて、有名なものとしては、インターフェロン、インターロイキン、TNFなどが挙げられます。

 例えば、ウイルスに感染した際に、侵入を察知した細胞からサイトカインが放出され、標的となる免疫細胞のレセプター(受容体)に働くと、ウイルスのいる所に集まってきたり、その情報で抗体を産生したりして、ウイルスを排除する反応が活性化するということになります。

 初めてのウイルスや強毒性の危険なウイルスの場合、また免疫力が強い若者などでは、免疫を強化する必要があるため、時にこの反応が暴走し、過剰なサイトカインが放出され、自分自身の組織や細胞を攻撃してしまう場合があり、これがサイトカインストームと呼ばれています。サイトカインストームが抑えられなければ、死亡につながることもあります。

 サイトカインストームを調整する物質が一つ見つかったという記事が、11月22日のiScienceという雑誌のオンライン版に載っていました。なぜ肥満や糖尿病の人に、COVID -19感染でサイトカインストームが起こりやすいのかの研究から分かったことです。群馬大学と筑波大学、横浜市立大学の共同研究です。

 肥満や糖尿病の方の体内では、日常的にさまざまな臓器に慢性的な炎症が生じています。炎症で細胞が障害されると、細胞は免疫反応を調節するために、Alarmins(アラーミン)という物質を放出するそうです。

 膵β細胞(インスリンを出す細胞)が出すアラーミンの一種にS100A8という物質があって、敗血症(血液内に細菌が入った重篤な状態)を起こしたマウスに、このS100A8を投与すると、生存率が優位に改善することが発見されました。敗血症によるサイトカインストームをS100A8が抑制することがわかったのです。

 肥満もしくは糖尿病のマウスや、S100A8遺伝子を欠損したマウスの免疫細胞は、敗血症発症時にS100A8を産生できず、敗血症ショックによりサイトカインストームが悪化し死亡率が高くなることも示されました。

 この実験結果から、肥満や糖尿病があると、膵β細胞量じたいが減っているため、感染時にこのS100A8を適切に補充することが出来ないことで、サイトカインストームを起こしやすくなり、重症化しやすいと推測されるという結論になっていました1)。

 これは詳しいことがわからないために、私見にはなりますが、先日敗血症で急に亡くなられた芸能人の方も、細菌感染によって急速に悪化されたのには、サイトカインストームが起こってしまったのかもしれないなあと思いました。

 敗血症は本当に怖い病気で、蒼野も何人も敗血症で亡くなった患者様を経験しました。敗血症患者の15~25%が亡くなり、敗血症でショックになるような、サイトカインストームが絡む病態になると、手を尽くしても30~50%が亡くなります。

 新型コロナでも、このサイトカインストームが重症化に大きな役割を果たします。またサイトカインストームが、コロナワクチン後の突然死にも関与している可能性があるとの報告があります。証明されたものではありませんが、ワクチンも免疫反応を惹起させるものであることから、有り得ることでは無いかと思います。

 広島大学の法医学が、ワクチン2回接種後の、原因不明の死亡例を調べた結果、4人とも炎症に関わる遺伝子が過剰に働き、死亡時の推定体温が高いという特徴がありました。サイトカインストームが起きて、自己の細胞や組織が攻撃されることによって、臓器が損傷した可能性があると報告しています2)。

 恐ろしい現象です。我々がサイトカインストームを防ぐには、一つは膵β細胞が、疲弊して減ってゆかないように、一度に食べる糖質の量をコントロールすることです。1食で食べる糖質量を40g以下にしてやれば、インスリンの過剰分泌や血糖スパイクは防げると言われていますので、ロカボ(軽い糖質制限)を日頃から心がけて、肥満や糖尿病を遠ざけることが必要です。

 もう一つは、免疫の暴走を抑制する役割のあるTレグ細胞を活性化しておくことです。そのためには酪酸を作る腸内細菌をしっかり育てることです。Tレグ細胞は酪酸菌と食物繊維で育てましょう。食物繊維は、フラクトオリゴ糖をごぼうやネギ、ニンニクなどを食事に取り入れましょう。

 以前のブログで書いたように、酪酸菌の入った製剤や、オリゴ糖も売っていますので、特に糖尿病や肥満などがある方は、サイトカインストームに陥る確率を減らすために、生活に取り入れてみて下さいね。ワクチンを打って40度前後の高熱が出るような方は、次の接種に慎重になるのも大切では無いかと、広島大学の報告を見て思った蒼野でした。

参考文献:

1)Protective effects of S100A8 on sepsis mortality: Links to sepsis risk in obesity and diabetes. ;  November 22, 2022  DOI:https://doi.org/10.1016/j.isci.2022.105662

2) 2)Four cases of cytokine storm after COVID-19 vaccination: Case report. ; https://doi.org/10.3389/fimmu.2022.967226

過去ブログ:

https://blue-zone-life.com/コロナに殺されないために必要な事!/

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